【生活保護】「猫と暮らしながら、生活保護を受給することになりました…」【8月8日は「世界猫の日」】
生活保護を受給したら、毎月いくらくらいもらえるの?
ここでは、生活保護の受給が認められた場合、保護費はだいたいどのくらいの額になるのか見ていきましょう。 保護費は在住エリアや世帯人数などによって異なるので、ここではいくつかのパターンを紹介します。 ●生活扶助基準額・住宅扶助基準のモデル 厚生労働省「R5.5生活保護制度に関するQ&A」から生活扶助基準額の目安を見てみましょう。 3人世帯(33歳、29歳、4歳) ・東京都区部等:16万4860円 ・地方郡部等:14万5870円 高齢者単身世帯(68歳) ・東京都区部等:7万7980円 ・地方郡部等:6万8450円 高齢者夫婦世帯(68歳、65歳) ・東京都区部等:12万2460円 ・地方郡部等:10万8720円 母子世帯(30歳、4歳、2歳) ・東京都区部等:19万6220円 ・地方郡部等:17万4800円 ●実際に支払っている家賃・地代 あわせて、住宅扶助の基準額を見ていきましょう。 ・1級地:5万3700円 ・2級地:4万5000円 ・3級地:4万900円 在住エリアや世帯人数などによって受給できる保護費に差がありますが、1人あたり1カ月につき家賃を除き6~7万円前後で生活することが想定されています。 猫が健康で、通院などの必要がなければ、猫の分の生活費も保護費から出すこともできると思います。 人間も猫も贅沢は難しいかもしれませんが、大切な猫に愛情を注ぎながら暮らすのもよいでしょう。 次の章では、生活保護を受けながらも猫との生活を考えるうえでの注意点を解説します。
生活保護受給期間中も猫と暮らせるが、忘れてはいけない「注意点」もある
生活保護を受けるための要件には動物に関する記述はありません。 しかし、生活保護の受給期間中に猫と暮らす際には注意点もあります。 ●生活保護の受給中は貯蓄にまわせる金額が限定され、猫の医療費の捻出が難しい場合も 保護費を受給するにあたって最低生活費以上の預貯金がある場合は、それを生活費に充てることが前提とされています。 ただし、生活保護は十分な貯蓄ができるほどの金額が支給されるわけではなく、なおかつ猫の日々の生活費も支払っていれば自身に使える金額は限られてしまいます。 猫が病気を患うと薬代として数千円の支払いが毎週のように必要になったり、治療費として50万前後かかったりする場合もあります。 治療が継続すれば、それだけ支払う額もかさみます。病気などの疑いがありレントゲン撮影を行う場合は5000円前後、血液検査を行う場合は1万円前後かかることもあります。 ●ペットフードの種類が予算によって限られる 無添加のものや衛生管理がしっかりしたフードを猫にあげたい飼い主も多いでしょう。 しかし、質と栄養が高いフードはそれだけ高価なことが多いので注意が必要です。