イオン「トップバリュ」からサステナブルコーヒー 生産国のベトナム・ソンラ省支援
イオンは10月1日から順次、イオングループが独自に設け持続可能性の裏付け基準を満たした原料を使った「トップバリュ サステナブルコーヒー」3品目を発売した。 同社はコーヒー生産量世界2位のベトナムのソンラ省で焙煎業者、国際NGOなどと連携、サステナブル コーヒー プロジェクトを展開しカウンターコーヒーを提供してきたが、10月から小売用レギュラーコーヒー3品(甘く香るブレンド、香ばしいコクのブレンド、芳醇に香るブレンド、各140g、498円)を発売する。 商品はベトナム産アラビカ種のコーヒー豆を使用。国際的な認証基準への理解深耕や、環境や適切な雇用に配慮した栽培の定着を目指し、栽培技術や営農指導などで支援しているほか生活や教育環境など社会的課題でも解決支援を行っている。 プロジェクトは第三者認証を取得している原材料を積極的に取り扱い、生産地の状況に合わせた調達計画を立て、現地の社会課題解決を支援することで持続的な発展への寄与を目指している。 イオントップバリュの土谷美津子社長は、このほど行った環境配慮などに関する新商品発表会の中で、サステナブルコーヒーについて触れ、「私はカウンターコーヒーの販売当時からサステナブルコーヒーに携わってきた。ベトナムに行った際に、プロジェクトの支援により子どもを学校に行かせることができたという感謝の言葉を母親から聞いて感激し、このプロジェクトを何とか広めたいと思った」と言う。プロジェクトには味の素は肥料、味の素AGFは焙煎技術、NGOは教育事業などで支援している。 商品開発本部グロサリー商品部の宮地直喜氏は、「コーヒー生産量世界2位のベトナムだが、ベトナムアラビカ種の認知は低いもののアラビカ100%のコーヒーを飲む機会は増えている。中庸的な味わいを通して環境配慮型の若い世代にもアピールしたい」と語った。