大学進学は割に合わない? 給料ギリギリの暮らしを送るZ世代とミレニアル世代のリアルな価値観 ── 最新調査(海外)
Z世代とミレニアル世代の3分の1は、高等教育を諦める選択をしたことがデロイトの最新調査で分かった。 高等教育にかかる費用と、学位を必要としない職業を優先していることがその主な理由だ。 Z世代とミレニアル世代の半数以上は、給料ギリギリの生活を送っている。 若い労働者たちは"コスト"を気にして高等教育を諦める傾向にある ── そして、大学教育の価値もかつてとは異なる。 5月15日、デロイトはZ世代とミレニアル世代の世界に対する意識と経済状況に関する調査結果を発表した。44カ国の1万4468人のZ世代と8373人のミレニアル世代からの回答を得たこの調査では、Z世代とミレニアル世代の3分の1が高等教育を諦める選択をしていて、経済的なハードルや家庭または個人の事情、"大卒"を必要としない職業を目指していることがその主な理由であることが分かった。 「生活費が彼らにとって一番の社会的関心事です。Z世代やミレニアル世代が高等教育を求めない一番の理由は、高等教育の経済的制約です」とデロイトのGlobal Chief People & Purpose Officerのエリザベス・フェイバー(Elizabeth Faber)氏はBusiness Insiderに語った。 報告書によると、Z世代とミレニアル世代の半数以上が給料ギリギリの生活を送っている ── これは若い社会人の間で続いている傾向だ。Z世代とミレニアル世代にとって一番の関心事は"生活費"で、Z世代は"失業の可能性"も心配している。Z世代とミレニアル世代の約3分の1が、経済的な安心感がないと回答している。同時に、その多くは安定をもたらし、必ずしも学位を必要としないキャリアを求めているようだ 「彼らは劇的な変化にも左右されにくい、自動化の影響を受けづらい仕事を求めています」とフェイバー氏は話している。
Ayelet Sheffey,Juliana Kaplan