足や顔のむくみが気になる…原因や食事、生活習慣で解消するポイントは? 【管理栄養士が解説】
「朝起きたら顔がパンパンに腫れている」「午後になると足が象のように太くなる」などのお悩みを抱えている方は多いと思います。これらはむくみによるもので、放っておくと見た目や体重にも影響するので何とかしたいですよね。 そこで、今回はむくみの原因となる食事・生活習慣や対策方法について、管理栄養士の上坂マチコさんに詳しく教えていただきました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
足のむくみが気になる…むくみの原因となるNGな食事は?
編集部: 最近、足のむくみが気になっています。むくみの原因になる食べ物はなんでしょうか? 上坂さん: 浮腫みの原因は、塩分の濃い食べ物やアルコールなどが代表です。 また、立ち仕事やデスクワークなど長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、むくみやすくなります。 編集部: なぜ塩分を多くとるとむくむのでしょうか? 上坂さん: 食塩は塩素とナトリウムが結びついた「塩化ナトリウム」を指し、体の中ではナトリウムの濃度を一定に保つ働きがあります。 塩分をとり過ぎるとナトリウム濃度が上がり、これを薄めようと細胞と細胞の間に水分が溜め込まれていきます。この状態がむくみで、一時的に体重も増加します。 編集部: アルコールもむくみやすくなるのですか? 上坂さん: アルコールには利尿作用があるので、お酒を飲むことで体の水分が失われ、血液の濃度が上昇します。 その結果、血管内に水分を取り込んで血液の濃度を低くしようと働き、取り込んだ水分がむくみの原因になると言われています。加えて、お酒を飲む時は、塩分の高い食事やおつまみを一緒にとることが多いので、むくみに拍車をかけます。 編集部: デスクワークでもむくむのですか? 上坂さん: 座り仕事や立ち仕事のように同じ姿勢でいると血流が悪くなり、足の血液が滞ってしまい、むくみの原因になります。 編集部: 食べ物が原因なのか、デスクワークが原因なのか見分けるコツはありますか? 上坂さん: 朝起きて目や顔がむくんでいる場合は、前日に摂取した塩分やアルコールが原因のことが多いです。一方、午後以降に足にむくみがある場合は、長時間同じ姿勢でいることや、窮屈な靴や下着を身につけることが原因と考えられます。 また、むくみには大きな病気が隠れていることがあるので、数日間続く場合は病院に行くことをおすすめします。