今月末閉園の「みさき公園」新型コロナで休園も24日から営業再開 園長・職員たちの熱き思い
南海の運営撤退と同時に31日で63年にわたる営業終了
今月末閉園の「みさき公園」24日から営業再開 園長・職員たちの熱き思い 真貝征志郎園長に聞く熱き思い
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、先月29日から臨時休園していた大阪府岬町の「みさき公園」は、屋外施設の営業を24日から再開する。みさき公園は、南海の運営撤退と同時に31日で63年にわたる営業の終了、閉園が決まっており、休園のまま閉園するのではと心配された。しかし、ユーザーからの「再開してほしい」という声も多く、園長をはじめ職員らは検討を重ねた結果「最後の営業再開」を決めた。真貝征志郎園長は「このまま休園という検討もありましたが、屋外施設のみでの営業再開ということになりました。検温や消毒の徹底などしっかりした上で最後まで頑張って営業させていただきます」と話している。 【中継録画】23日夕、休園中の「みさき公園」から中継 展示されなくなった「卒園展」の様子もお伝えしてます
「臨時休園のまま休園も検討されていた」
南海電鉄の発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、来場者には入園前に職員による非接触体温計での検温が行われ、体温が37.5度以上の場合は入場を断る場合があるという。 「臨時休園も延長したりして、このまま休園という検討もあったんです」と真貝園長。南海沿線の駅に掲示されていた「みさき公園卒園式」と銘打ったポスターなども休園で撤去され、最後のお別れができるかどうかユーザーからも心配の声があがっていた。
ユーザーからの「最後に開けてほしい」の声
しかし、毎日のように、同園への感謝の言葉が書かれた手紙が届いたり「最後に開けてほしい」「臨時休園が長かったから、閉園も延長してほしい」といった声も多く聞かれた。 「こうした声をいただくたびに、ここは愛されているんだなあと思いました」と真貝園長。そうした声も受け、3月に入っても取材した筆者に対し「たとえわずかの期間の営業でも、最後まであきらめずに準備を進めていきたい」と話していた。 もちろん、職員もそうした気持ちをもって、休園していて静かな園内で再開を信じてメンテナンス作業を行ったり、動物園の飼育員たちも「いつでも再開できる」という状態で臨んでいた。その後も新型コロナウイルスの状況を見ながら臨時休園期間を延長するなどしたが、24日からの営業再開を決めた。