今月末閉園の「みさき公園」新型コロナで休園も24日から営業再開 園長・職員たちの熱き思い
屋外施設のみの開園、屋内施設の展示物などは公開されず
真貝園長は「臨時休園も延期になり、このままずっと休園かと思ったこともありました。しかし、ここは敷地も広くて屋外もゆったりしているスペースが多いので『その部分だけの開園』ということで最終結論になりました」と話す。 屋内にある施設でも、通気性のいい施設もあるが「屋内か屋外かはっきりさせておこう」ということで、窓が少し開く観覧車やゲームコーナー、屋内にあるお化け屋敷、本物の南海電車車両を展示している「わくわく電車らんど」などは営業中止。動物たちへのエサやり体験、動物ふれあいコーナーなども中止を決めた。出口にある土産物店も屋内ということで営業はしないことを決めた。 また、イベントホールで行われる予定だった同園63年の歴史を振り返る「卒園展」も中止に。実際に飼育していたゾウの骨格標本なども展示するなど、大掛かりなものだったが、こちらは公式サイトにそうした写真を展示するなどして対応した。
営業を再開するからには感染防止策を徹底
なんとか「最後の営業再開」にこぎつけた同園だが、営業するからには、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図るための対策も必要だ。来園者には検温を行うことを決めたが、体温計も今は手に入らない状態。しかし、努力の結果、23日までにそれもそろえることができ、園内各所にアルコール消毒液も設置した。 ジェットコースターは一列空けて乗せる、入園時に職員がアルコール消毒液をかけるなど、様々な作業も必要となってくる。 同園広報の堀裕貴さんは「今までにない状況のため、どうなるかわからないところもある」としているが、南海本社からも社員が応援に入るなど、万全の対応で臨むという。 真貝園長は「普段と変わらない営業にしたいのですが、屋内施設の営業中止や入園時の検温、イルカショーも最後の3日間だけ抽選での観覧と大変心苦しいのですが、ご理解をいただけたらと思います。みさき公園は敷地が広いため、屋外で人との距離も十分とれる状況です」と話す。