【毎日書評】うまくいく人は、失敗からどう学ぶのか?
生きていれば失敗はつきものですが、できれば避けたいところではあります。だからこそ多くの方が、失敗を恐れ、失敗するたびに苦しみ、悩んでしまうのかもしれません。 しかしその一方、成功を収めた人や夢を叶えた人の多くは「失敗があったから、いまの自分がある」と考えてもいる──。『失敗したらガッツポーズ』(荒木 俊 著、アスコム)の著者はそう述べています。 そもそも、うまくいく人は失敗に対して、まったく違う捉え方をしているのだとも。 もちろん、失敗したくないと感じるのは当然ですし、「失敗しないやり方を選ぶことのほうが大事なのではないか」と考えることもまた当然。とはいえ、そもそも生き方の問題なので、「これが正解」だと断言することはできないわけです。そこにあるのは「選択」のみだということ。 たとえば、ある目的地に向かうとき、各駅停車だと丸一日かかるけれど、新幹線なら3時間以内に着くことができるとしたら? しかもお金のことを気にしなくてもいいとすれば、ほとんどの方は新幹線を使うはず。 そういった選択は、人生にもあてはまるものだと著者はいうのです。 限られた持ち時間のなかで、少しでも早く目標や夢に到達したいのであれば「人生の新幹線チケット」をゲットする必要があります。 失敗を恐れ、失敗から学ばず、無難なやり方でしか進めない人は、いわば各駅停車で目的地に向かうようなものです。 この本には「人生の新幹線チケット」を得る方法が書かれています。(「まえがき」より) 具体的にいえばそれは「失敗体験」と、「どうすれば失敗をポジティブに変える生き方ができるのか」ということの重要性。失敗からなにかを学ぶには、「正しい失敗」をする必要があるというわけです。 そんな考え方に基づく本書の第3章「学び×実践=究極の現場力──行動する人がすべてを手にいれる」のなかから、きょうはビジネスに生かせそうな2つの「法則」を抜き出してみましょう。