刀を持ってポーズを決める早川（カメラ・太田　和樹）

　楽天の早川隆久投手（２６）が２１日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、３７００万円増の７０００万円でサインした（金額は推定）。 　自身初の開幕投手を務めた４年目の今季は２５試合に登板し、１１勝で球団左腕初の２ケタ勝利をマーク。１７０回１／３を投げ初の規定投球回もクリア。防御率２・５４とエース級の活躍でチームを支えた。「初めて開幕投手を務めさせてもらい、２ケタ勝利もできて、規定投球回も達成できたのは自分の中ではすごい自信になった」。オフには侍ジャパンにも選出され、プレミア１２にも出場。フル回転で投げまくった１年を振り返った。 　主力としての自覚も芽生えている。８日、Ｊ１最終節の神戸対湘南戦（ノエスタ）を現地で観戦。リーグ連覇を果たした試合を見て、気がついたことがある。「同じグループ会社なのになんでこんなに違うんだろう」。同じ“楽天グループ”である神戸との雰囲気の違いを感じたといい、その改善をフロントに要望した。楽天を常勝球団に進化させたいという左腕の強い熱意だった。 　「優勝セレモニーもすごかったし（自分も）したいなとも思った。自分たちもチャンピオンフラッグを持って、グラウンド一周とか優勝パレードもしたい」。チームを引っ張る若き左腕が、自らの投球で頂点をつかみ取る。（太田　和樹）