ミランでの最高の1年から代表の究極エースへ プリシッチが引っ張るアメリカが強い「リーダーである重圧から解放されたよう」
ボリビア戦はパーフェクトな出来だった
自国開催となるコパ・アメリカ2024に燃えるアメリカ代表は、24日に行われたグループステージ初戦でボリビアと対戦。まずチームに勢いをもたらしたのは、この世代をリードするMFクリスティアン・プリシッチだった。 前半3分に左サイドから中へ切れ込んだプリシッチは、ファーサイドへ巻いた見事なシュートから先制点を記録。ホスト国としてプレッシャーを感じていたところもあったはずだが、プリシッチの一撃でアメリカの選手たちに落ち着きが生まれたのは間違いない。 プリシッチは今季所属するミランで充実のシーズンを過ごしており、メンタル面でも良い状態にあるように見える。米『ESPN』も、プリシッチが代表リーダーとしてのプレッシャーから解き放たれたのではないかと現在の状態を高く評価している。 「ミランでのシーズンは、彼のキャリアの中でも最高かつ最も安定したものだった。彼はクラブと代表の両方で監督から信頼を得ており、何よりも自分自身に自信を持っている。かつてのプリシッチは代表のリーダーであることを含め、重圧に押しつぶされているように見えた。しかし、今ではそれから解放されているように見える」 ボリビアは決して強豪とは言えないチームで、コパ・アメリカ出場国の中では格下だ。しかし、61%のポゼッションを保って20本のシュートを浴びせたアメリカのパフォーマンスは非常に印象的だった。 追加点を挙げたモナコFWフォラリン・バログン、父譲りの爆発的スピードで右サイドを疾走したユヴェントスFWティモシー・ウェア、中盤で創造性を発揮したノッティンガム・フォレストMFジョバンニ・レイナ、パワフルなプレイを連続したユヴェントスMFウェストン・マッケニー、中盤を引き締めるボーンマスMFタイラー・アダムス、後半よりアダムスに代わって登場したミランMFユヌス・ムサなど、アメリカ代表の顔ぶれはかなり豪華なものとなっている。 攻守の切り替えも素早い楽しいチームに仕上がっているが、アメリカはコパ・アメリカで上位へ進めるのか。スタートは上々だ。
構成/ザ・ワールド編集部