「減税」がウケる背景に政治不信!?【立憲民主党の存在感】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年11月29日に公開された動画のテーマは「立憲民主党 存在感を強めるには?」 立憲民主党・小川淳也幹事長をお招きし、国会での存在感を強めるための課題についてお伺いしました。政策実現に向けた具体的な戦略をお話しいただく中で、浮かび上がってきた課題は「政治不信」。なぜ減税ではなく給付を主張しているのか?についてもお話しいただきました。 【このトピックのポイント】 ・野党が一致すれば、政策が大きく進められる期待 ・企業団体献金の問題の所在は? ・まずは「主権者教育」と政治改革を
常任委員長ポストの獲得で、政策が大きく進む可能性
衆院選の結果、自民党に約50議席差に迫った立憲民主党。 小川淳也氏「1期生が39名ということですごく若返ったし、フレッシュな人が多いので、熱が高まっているというか活気が出ている状況です」 幹事長としてはある種の引き締め、浮かれてはいけないという緊張感も併せ持っていると話す小川氏。
また、立憲民主党が大幅に議席を増やしたことで、予算委員長や法務委員長、憲法審査会長といった常任委員長のポストを獲得したことが大きいと語ります。 小川氏「予算委員会はウソ・ごまかし・言い逃れのオンパレードだったのに、自民党の委員長は注意しなかった。これからはそうはいかない。はぐらかし答弁は許しませんよという委員会運営に変わるかもしれない」 委員会でも「野党が揃えば、野党の意思が理事会の意思となり、委員会でも必要な修正や廃案を迫るパワーをもらったことになる」と力を込めます。 現在、自公・国民民主の3党が「103万円の壁」の見直しで合意しましたが、それ以外のテーマで野党がひとまとめになった場合には、自公が少数派になることで、今まで進まなかった政策が一気に進む可能性があります。 小川氏は、「いつでも出せるように準備しているのは、『学校給食の無償化』『介護福祉関係の従事者の賃上げ』のふたつ。財源の問題は整理しなければならないが、野党が足並みを揃えられるであろう課題で法案を準備をしている」と語ります。 また、来国会には、積年の課題だった「選択的夫婦別姓」も議題に載せられるとコメント。この問題は「自民党の保守派の一部だけ」が反対しており、公明党も賛成していることから、進むことが期待されるといいます。 企業・団体献金の禁止については。 小川氏「野党が揃えば成立する可能性がありますが、国民民主党が全党一致を前提とする立場から、現状ちょっとまだハードルが高い」 企業・団体献金の多くを受けている自民党が賛成するとは思えない中、国民の賛成は大きくても「現状簡単ではない」と厳しい表情です。 小川氏「企業・団体献金以外の政治改革は、石破総理も年内の決着と言っているので、臨時国会で年内に結果を出さないとと思っています」