成田空港、人手不足で対策本部 部署横断で就労環境改善へ
成田国際空港会社(NAA)は27日、空港で旅客案内や航空機への荷物の搭載などを担う人手の不足に対応するため、田村明比古社長をトップとする「空港人材対策本部」を設置した。就労環境改善のための休憩場所の拡充や、業務で使う車両の自動運転化に向け、部署横断で対策を講じる。 空港内で行われた同日の初会合で、田村氏は「成田は訪日客を受け入れる重要な使命を負っている。(人手不足を)自分の問題として取り組んでほしい」とNAAの役員らに求めた。 空港で働く人材は、コロナ禍で航空需要が激減したことで流出。成田では2029年3月末までに新滑走路が完成するため、必要な人手はさらに増える見通し。