Nothingに聞く、着せ替えスマホ「CMF Phone 1」の正体 4万円台やおサイフケータイなしの意図は?
CMFブランドとはどのような位置付けか イヤフォンとスマートフォンを同時発表する意図は
―― そもそもCMFブランドを日本に持ってきた理由は何でしょうか。 黒住氏 CMFはサブブランドとして定義していますが、トヨタの中にトヨタとレクサスがあるようなイメージです。そこまで強く分けるイメージはありません。プロダクトのシリーズみたいなイメージでも考えていただければと。 デザイン性を重視し、お客さまに対して、新しいデザインイノベーションを提供していきたい、という考え方はCMFもNothingでも同じですが、CMFではよりアプローチしやすい価格帯を目指しています。 Nothingにも通じる部分ではありますが、それをプロダクトのシリーズでより分かりやすくするために、CMF by Nothingとしてブランドのような形で展開しています。 ―― CMFではワイヤレスイヤフォン「CMF Buds Pro 2」、スマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」が先に出て、スマートフォンの発売が後発になった理由を教えてください。 黒住氏 Nothingもオーディオ製品のイヤフォンから始まっています。われわれとしてはオーディオ製品を開発しやすいですし、ユーザーさんから見てもアプローチしやすい製品として位置付けられていると思います。もちろん、オーディオ製品はわれわれからユーザーさんへもアプローチしやすいと考えています。 ―― オープンイヤー型のワイヤレスイヤフォン「Nothing Ear (open)」とCMF Phone 1を同時発表したように、基本的にはスマホとオーディオ製品はセットで訴求したいと。 黒住氏 もちろん、それはありますね。ユーザーが身につけているテクノロジープロダクトで圧倒的に数が多いのは、今や3つに絞られています。1つはスマートフォン。日本において1年間に3000万~3500万台が販売されています。その次にあるのは恐らくイヤフォンだと思います。調査機関にもよりますが、およそ700万台が販売されています。 さらにその次にあるのが、多機能なものからシンプルなものまである、スマートウォッチですが、この領域はなかなか数字が出にくいです。われわれはテクノロジーでもう1回、皆さんをワクワクさせたいと思っているので、この領域もしっかりとやっていきたいです。