全部作っては壊して、全部作っては壊してって3回ぐらいやった「New future」

─2曲目「New future」はリスナーに対する宣誓の歌にも感じられるというか。 Misaki：この曲は7、8曲目のポジションで考えていたんですけど、アレンジが固まってからこれは1曲目だねって。内容的にはアレンジの後から歌詞を書き始めたので、1曲目になったからには「ここから始まるぞ」という雰囲気の歌詞にしようと形にしました。 ─1曲目のインスト曲「Dawn...」もそうですし、「New future」でさらに「ああ、ここからアルバムが始まるんだな」という高揚感がありました。 Misaki：かなりポップな気がするね。 よしだ：そうだね！　もうちょっとテンポを落としてミドルっぽい曲を作るはずが、何やってもアレンジがうまくいかなくて。 Misaki：一番手こずりました、ふふ（笑）。 よしだ：本当に時間がかかった。全部作っては壊して、全部作っては壊してって3回ぐらいやったよね。 Misaki：逆に言うと、ほかの曲は割とスムーズだったね。これだけ何回かアレンジを変えて。 よしだ：そしたら1曲目っぽい感じになったから、これにしよう！と言って。 Misaki：今までのスペサンにない雰囲気じゃない？ よしだ：うん、ないと思う。新しいよね。 ─何度も試行錯誤をされていた中で、何がヒントになりました？ Misaki：相談に乗ってもらった人がいて。ビートで結構悩んでて「シャッフルとかがいいんじゃない？」って、その時はゆっくりなシャッフルを提案されたんだけど、それを速くしちゃおうみたいな流れになったんだよね。本当にポップだし、歌も突き抜けてる。ちなみに「仮歌を録りましょう」と言ったテイクが採用されているんですよ。「明日、本番を録るので今日は練習でちょっと入れといていいですか？」と言ったのが「めっちゃいいね！」となって使われたっていう（笑）。なので、ちょっと荒削りの部分はあるけど、それも味っていう感じで。録った時がすごく調子が良かったんですよね。 ─次の「地球防衛軍」も予想を超えてくれるというか。そもそもタイトルもいいし。 Misaki：ああ！　いいと思ってくださったのが嬉しいです！ よしだ：このタイトルは攻め過ぎてないか？って、一瞬躊躇しましたね。 ─「New future」に出てくる＜時空＞のフレーズが「地球防衛軍」にも出てくるし、「New future」のみんなを一緒に連れて行く歌から始まって、「地球防衛軍」では「地球全体で立ち上がろう」っていう、2曲目から3曲目で規模が一気に広がった感じも面白いですね。 Misaki：ハハハハ、本当だね。 よしだ： 確かにでかいですね。 Misaki：「New future」から「地球防衛軍」の繋ぎもすごくこだわっていて。私たちで音を作ることができなかったので、よしだがエンジニアさんに口音で表現して、それが再現されたんだよね（笑）。 よしだ：そうそう。「ガガガ！」みたいな音が鳴ってるんですけど、そこは俺が口で「グワグワグワ～」と言った動画をエンジニアさんに送って。 Misaki：めっちゃ寄せてもらったよね。 よしだ：曲と曲の間に入っているんで、いつかその動画も公開してもいいかもね。