高齢ドライバー問題への誤った印象を払拭するために~問題の本質と対策~【調査情報デジタル】
■おわりに 高齢ドライバーが一律に危険であり、その原因は主として認知機能の低下にあるというような誤った印象を持つ方がまだまだ多いように見受けられる。 有効な高齢ドライバー対策を実現するためには、高齢ドライバーの特性、高齢ドライバー問題の本質をしっかり理解する必要があることが広く認知され、先進技術や学問・立場を超えた連携により、高齢ドライバーを含む多様な交通参加者にとって安全で快適な交通環境が実現されることを期待する。 <執筆者略歴> 伊藤安海(いとう・やすみ) 山梨大学大学院総合研究部教授。1996年、東京理科大学工学部機械工学科卒業。博士(工学)。警察庁科学警察研究所研究員、国立長寿医療センター生活支援機器開発研究室長、名古屋大学大学院特任講師などを経て、2018年より現職。 高齢ドライバーの運転診断・リハビリ技術の開発に携わる。 著書に「高齢ドライバー」(共著、文春新書)「高齢者ドライバーの安全運転を長期間継続可能にする支援システムの社会実装」(共著、工作舎)など。 【調査情報デジタル】 1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。
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