角海老宝石ジムの同門対決はともに流血の壮絶打ち合い…判定で敗れた大橋昌彦は「完敗です」
◆プロボクシング 第81回東日本新人王決勝 スーパーフライ級(52・1キロ以下)5回戦 〇高橋秀太(判定)大橋昌彦●(3日、東京・後楽園ホール) 第81回東日本新人王決勝戦が行われ、スーパーフライ級は角海老宝石所属の高橋秀太と大橋昌彦の同門対決となった。高橋は左目の上をカット、大橋は鼻血を出して、ともに流血の大熱戦は判定にもつれこんだ。3―0(48―47、48―47、48―47)で高橋が制した。試合後、敗れた大橋は「僅差でも勝たないとダメ。結果が出せなかったことにがっかりする」と力を落とした。同門対決には「やれと言われれば(今後も)やりますが、誰も得しない気がします」とやりづらさがあったことを認めた。 戦績は23歳の高橋が6勝(4KO)2敗1分け、22歳の大橋が5勝(1KO)1敗。 2人は普段、ともに午後5時前後から練習を行っているが、対戦が決まってからは高橋が時間を午後2時半前後開始に早めた。大橋はこの日の試合後、リング上で自ら歩み寄り「練習時間をずらしていただいたりしたことの感謝を伝えました」。試合は1回に高橋の右フックに大橋のひざが折れた。ダウンにはならなかったが「ダウンを取られてもおかしくなかった。判定はドローか負け。ドローでも優勢点は取られたと思いました。完敗です」とデビューから6戦目で初の黒星にも素直に高橋の勝ちを認めた。 同門対決は12年の東日本新人王ウエルター級決勝で糸山良太と今野裕介が戦って以来。このときも2人が所属していたのは角海老宝石だった。鈴木真吾会長はこの日の試合後、「じゃんけんで決めようやと言ったが、2人ともやると言った。やっぱり嫌なものですね。とにかく、2人とも大きなけがをしなくてよかった」と複雑な表情を見せていた。
報知新聞社