Nothing Phone (2a)レビュー。ついにおサイフケータイ対応、2024年ミッドレンジスマホの本命
通知で光るだけじゃないGlyphインターフェース
最大の特徴である背面のGlyphインターフェースは、通知や着信時に派手に光ってお知らせします。明るさや光り方は設定が可能です。 光り方はアプリや電話をかけてきた相手によって変えることもでき、画面のバナー通知を見なくても重要な通知かどうかが分かるため、スマホと少し距離を取って作業したい時には有効に使えます。 LEDライトの光り方は設定できるものの、カラーは単色。色でアプリや相手を判別できればもっと便利に使えそうですが、アプリのアイコンをモノクロ化までして作られたNothing OSとは相性が悪い気もします。 Glyphインターフェースは通知や着信時にただ光るだけではなく、光る円弧の長さで残り時間がわかるタイマー機能、到達までの時間の目安が分かるUberの配車状況、Googleカレンダーに登録されたイベントの進行状況、音楽や動画の音に連動してGlyphが光って楽しめる機能といった機能も備えています。 あまり実用的とは思えないものもありますが、筆者が特に便利だと感じたのは、Glyphをカメラ撮影のフラッシュライトとして使用できる機能です。 通常のフラッシュライトが一点に集中して眩しすぎるのに対して、Glyphは光が分散されて光量も少し弱めで、なかなかカメラ目線になってくれない子どもの目線も簡単に集めることができます。
まとめ
この2~3年ほど、ミッドレンジスマートフォンはGoogle Pixel Aシリーズが牽引していましたが、今年は優れたデザインと高いコストパフォーマンス、待望のおサイフケータイにも対応した Nothing Phone (2a)が大きく注目されそうです。 ライバルのPixel 7aは直販価格が6万9300円で、Nothing Phone (2a)に比べて2万円ほど高額。Nothing Phone (2a)を選択すれば、浮いたお金でワイヤレスイヤホンのNothing Earシリーズを購入することもできます。 Nothing Phone (1)から買い替えを検討しているのであれば手放しで買い替えをおすすめできます。 わずかに大きくなったディスプレイと大容量化したバッテリーによって1日余裕の電池持ちを実現したことも魅力。ワイヤレス充電には対応していないものの、1時間でフル充電できる45W出力の急速充電が利用できます。 チップセットはGPU性能が大きく改善されたことでゲームも快適にプレイ可能に。なんと言ってもおサイフケータイ対応が嬉しいアップデートです。 事前に考慮すべき点としては、eSIMやドコモのSub6 5Gの一部バンド(n79)には非対応。防水防じんはIP54に留まっています (水の飛沫は全方向から影響を受けないものの、水没は保証しない等級)。 それでも同じ価格帯で同等の美しさ、スペック、機能、そして3年間のOSアップデートや4年間のセキュリティアップデートまで保証するような競合機種を見つけるのは難しく、ミッドレンジスマホの大本命と評価します。
Yusuke Sakakura@TechnoEdge