Nothing Phone (2a)レビュー。ついにおサイフケータイ対応、2024年ミッドレンジスマホの本命
GPU強化で高グラフィックゲームも快適にプレイ可能
チップセットは前2作で採用したQualcommのSnapdragonから、MediaTekと共同開発したカスタムチップのDimensity 7200 Proに変更しています。 スマホメーカーがQualcommのチップを採用しない理由の多くが予算にあり、その時によく選択されるのがMediaTekです。Qualcommほど知名度がないため、またかつては低性能チップの代名詞だったため不安に思った人もいるかもしれませんが、結果から言えば、その心配はありません。 性能を数値化できるベンチマークスコアを計測したところ、CPUの性能は初代比でシングルコアがわずかにアップしているのに対し、マルチコアは約17%ダウンしています。 一方、3D Markで計測したGPUの性能は1.5倍も向上。長時間負荷をかけ続けた時のパフォーマンス維持はかなり優秀で、発熱による性能低下もテストした範囲ではほぼありません。 実際の使用感はとてもスムーズ。ブラウジングや数時間の画面点灯を伴う文字入力、スイカゲームなどの軽量ゲームでストレスを感じたことはありません。 Dead by Daylightなどのグラフィックを駆使したリアルタイムな対戦ゲームも快適にプレイ可能。初期設定はもちろん、グラフィックを最大設定にしても深刻な発熱やパフォーマンスの著しい低下もなく、概ね快適にプレイできました。 Snapdragon 8+ Gen 1を搭載する上位機種のNothing Phone (2)と比較してみると、アプリの起動時間に違いがあり、例えばカメラやChromeではワンテンポの遅れが確認できました。多くのリソースを読み込むゲームアプリにおいては、さらに起動時間の差が拡大します。 ただし、どれも比較すれば差がわかる程度のもので、実際の使用では妥協できる範囲のものに留まっていると感じました。 メモリは8GBと12GBの2種類から選べます。 試用した12GBモデルは動画を見ながらNotionでこのレビューの下書きをしたり、4G / 5GでNBAの動画をストリーミング視聴しながらChromeブラウザでスタッツを確認するようなマルチタスキングも快適に動作します。 最大8GBのストレージを仮想メモリとして追加で割り当てる機能も用意されていますが、今のところ必要に感じたことはありません。