Nothing Phone (2a)レビュー。ついにおサイフケータイ対応、2024年ミッドレンジスマホの本命
Nothing Phone (2)もそうでしたが、一般的にこの価格帯では超広角レンズに切り替えた瞬間に色が悪くなり、ノイズが大量に発生してまったく別の画質になることがありますが、Nothing Phone (2a)でそういった現象は確認できていません。 逆に画像処理の特性なのか、晴天時の空が青く着色され、ビルやオブジェなど建造物との境目に合成感が出ることもありました。 ちなみに、発売直後は爆音のシャッター音が不快で店内ではカメラを使えないレベルでしたが、カールペイCEOがユーザーからの苦情に反応して早急な修正を約束。4月13日配信のNothing OS 2.5.5アップデートによって改善されました。 音量レベルがかなり小さくなり、Phone (1)程度まで下がったため、以前より周りを気にせずカメラが使えます。
便利な独自ウィジェットが豊富なNothing OS 2.5
OSはAndroid 14ベースのNothing OS 2.5を搭載しています。 メーカー独自のインターフェースは敬遠されることもありますが、Nothing OSは超ピュアで無駄なアプリがほとんど入っていないため、購入した直後に無駄なアプリを消すところから始める必要はありません。 ホーム画面はセットアップ時にオリジナルのNothingとデフォルトのAndroidから選ぶことが可能。Nothingを選ぶと、モノクロのアプリがホーム画面とアプリドロワーに並び、アプリ名も表示されません。 Nothingによれば、デザインの意図はユーザーに意思を持ってスマホを操作してもらうこと。目を惹くアイコンの形状や色、アプリ名などの情報から反射的にアプリを起動して無駄な時間を過ごすのではなく、本当に必要な時に使ってもらいたいという思いがあるようです。 ただ、アプリ名が非表示だと本当に起動したいアプリさえどこにあるのかわからず、無駄にさまようことになるので、すぐに表示をオンにしました。 なお、おサイフケータイのアプリやGoogle Playストアからダウンロードしたいくつかのアプリ(おそらくテーマアイコン非対応のアプリ)についてはモノクロ化されませんが、Nothingの公式アイコンパックをダウンロードすることで、すべてのアプリが強制的にモノクロに統一されます。 また、アプリドロワーの一覧に表示しないアプリを設定することも可能です。消したアプリは、ドロワーを開いてから右スワイプで表示できます。 便利なのはウィジェット機能です。Nothing Phone (2)が発売された時点でNothingのウィジェットはわずか9つでしたが、現在は24まで増えています。 通常であればクイック設定から利用しなければいけないミュートや画面の回転、機内モード、サイレントモード、ダークモードなどのトグルスイッチをホーム画面に配置したり、利用機会の多い35mm/1.4倍ズームの画角でカメラを起動できるウィジェットもあります。 Nothing OSの世界観にぴったりな壁紙を収録するほか、画面を数回操作してベースとスタイルを組み合わせるだけで、センスの良い壁紙を作ってくれる生成AI壁紙にも対応しています。 残念なのは、Nothingの世界観を象徴するカッコいいドット調のフォントが英数字や記号、一部のアイコンだけで、日本語はいたって普通の字体になってしまうこと。 昨年夏のメディアブリーフィングでは、日本語対応にも取り組んでいるとのことでしたが、半年以上経った今も実現していません。