【ACLE日本勢で唯一勝利の川崎。蔚山戦の結果を分けた事前分析(1)】マルシーニョの得点を生んだ左サイドでの「想定」……三浦颯太と佐々木旭が振り返った「一個飛ばし」の意図
「本当にいいスカウティングでしたし、それをピッチ内の選手が体現できた」 得点場面を振り返って、こう誇ったのは川崎フロンターレの三浦颯太だ。その決勝ゴールが決まったのは、9月18日のAFCチャンピオンズリーグエリートのリーグステージ第1戦・蔚山現代戦の後半9分。マルシーニョが左サイドから中に切れ込んで、鮮やかなシュートを放った場面である。 ■【画像】もはや芝が完全にはがれて土がむき出しの場所も……川崎フロンターレ戦当日の「韓国・蔚山のピッチ」■ 一見するとブラジル人ドリブラーの個の力によるものにも見えるが、この裏には、チームが事前に行ったスカウティングと積み重ねがあった。起点はCB佐々木旭の最終ラインからのパスで、左のハーフレーンにいた三浦颯太をスルーする形で大外にいたマルシーニョに渡る。その瞬間、三浦は相手を引き付けながら縦に走り、その空いたスペースを使ってマルシーニョが中に切れ込んだという形だった。 「相手は4-3-3で、ウイングの選手のプレスが僕に来ないで旭君に行くっていうのはスカウティングで知ってたので、旭君、(橘田)健人君、俺で剥がしたら、その前に広大なスペースがある。前半のドリブルで運んだシーンもそうですし、得点シーンでも旭君が一個飛ばしをして僕がおとりの動きをできた」 そう話すように、相手の動きを事前にチームでしっかりと共有したうえで、その後の形も想定できていたからこそ、攻撃においてスムーズな連動ができたという。 「そのまま僕が受けてもいいですし、マルシーニョが行ってもいい。前半ちょっとだけ合わないシーンがあったんですけど、後半はうまくマルシーニョが個の力で行ってくれた」 こうも振り返って、2人の関係性でさまざまな形を持とうとしていた。
■佐々木旭が出した強み
佐々木に聞いても、あの場面は狙い通りだった。 「サイドバックをやっていて、一個飛ばしてくれたらオーバーラップがかけやすいなっていうのをすごく感じてたので、自分がセンターバックに入った時はそれは意識しながら、なるべくサイドの選手につけてあげられるようやっています」 最終ラインのさまざまなポジションをこなしているからこその強みを生かしたという。 そして、蔚山のウイングのプレスが自身に向けられたことについても、「スカウティングでそう言われてましたし、前半のゴールキックの一つで、僕に(プレスが)来た時に(橘田)健人君を使って(三浦)颯太で前進できたシーンがあったんですけど、あれを準備していたので、慌てることなくやれた」と事前想定の手応えを明かす。 佐々木、三浦、マルシーニョが左サイドにいたことで、攻撃はよりスムーズに。ここ数試合はさまざまなコンビネーションが用いられているが、三浦は「マルシーニョと俺が組んだ時の良さ」について、 「お互いが個人でも行けるし、得点シーンのように僕が釣ったりとか、マルシーニョが走って僕が流してあげたりとか、いろんな工夫ができる。今日はピッチコンディションが悪い中で割り切る部分もありましたけど、うまくフリーランとかで相手をかき乱せた」と、どんなシチュエーションであっても攻撃面で力強さを出せると言葉にした。 (取材・文/中地拓也)
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