ランエボにギャランにパジェロまで……[三菱]に名車が多すぎる件
■渡辺陽一郎の三菱車ベスト5
三菱車の個人的ベスト1は1982年発売の初代パジェロ。それまで4WDは建設会社などが悪路で使う作業車ばかりだったが、初代パジェロは外観がカッコよく内装も上質。また悪路走破力のみならず舗装路での安定性も優れていた。4WDの歴史を変え、今日のSUVの礎を築いたといえる。 2位は軽自動車のi(アイ)。ミドシップレイアウトと斬新な卵型の外観、軽自動車で最長の2550mmのホイールベースを持ち、安定性と乗り心地に優れていた。軽サイズの電気自動車であるi-MiEVも市販化し、初代パジェロと同等に画期的だった。 3位は1983年登場の初代シャリオ。全高1525mm、全長4295mmとコンパクトながら、2625mmの長いホイールベースによって実用的な3列シートミニバンを成立させていた。 4位は初代eKワゴン。水平基調のボディはスマートで視界がよかった。全高は1550mmだから立体駐車場も使え、かつ居住空間も充分に確保され、重心高も適度で走行安定性がよかった。5位は初代ランサー。当時のカローラやサニーに比べ、安定性と操舵感が格段に優れていた。 ●渡辺陽一郎の三菱ベスト5 1位:初代パジェロ(1982~1991年) 2位:i(アイ・2006~2013年) 3位:シャリオ(初代・1983~1991年) 4位:eKワゴン(初代・2001~2006年) 5位:ランサー(初代・1973~1979年)
■清水草一の三菱車ベスト5
1位はランエボIV!というよりAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)が付いたランエボだ。筑波サーキットで試乗して、コーナー立ち上がりのあまりの鋭さに呆然!ハンドルを切った状態で、グイグイ曲がりつつものすごい加速をしていったんだよね。あの衝撃は忘れられない。 2位はデリカミニ。とにかくデザインがいい。小さいながら「三菱ここにあり!」って感じでしょ。ターボ付きなら動力性能も充分。実用性は軽ハイトワゴンそのもの。もっと売れると思うんだけど……。 3位は欧州からの逆輸入車だったカリスマ。足回りの仕上がりが欧州車そのもので、「三菱ってこんな地味にいいクルマ作ってたんだ!」ってビックリした。当時東京から京都まで往復したんだけど、あの接地感満点の引き締まった乗り味は忘れられない。 4位は現行デリカD:5だな。ダイナミックシールド第一弾でしょ。顔のインパクトが物凄かった。ディーゼルエンジンが採用されてトルクのある走りになったのもよかった。 んで5位はギャランVR-4。ランエボ伝説が始まる前の前奏曲だよね。もの凄く速くて驚きました。 ●清水草一の三菱ベスト5 1位:ランエボIV(1996年) 2位:デリカミニ(2023年~) 3位:カリスマ(1995~2001年) 4位:デリカD:5(MC後・2019年~) 5位:ギャランVR-4(E30系・1987~1992年)