韓国・尹大統領が戒厳令を発令 先ほど解除
3日夜、韓国の尹錫悦大統領が緊急談話で、政党の活動などを禁止する戒厳令を発令しました。 【映像】国会前に集まった多くの市民ら ある韓国メディアは、これは大統領によるクーデターだと伝えました。戒厳令は先ほど解除となりましたが、今も国会前には多くの市民が集まり、「尹大統領を弾劾せよ」と声をあげ続けています。 尹大統領は3日夜、緊急の談話を発表し、「野党が司法や行政をまひさせている」として非常戒厳令を発令しました。集会やデモだけでなく、国会や政党を含めた政治活動を禁止したり、全てのメディアや出版社は検閲を受けるとする内容です。 この発令自体45年ぶりとあって、国民からは「何が起きたかわからない」という困惑が広がりました。国会前には大量の警察と軍の特殊部隊まで投入され、国会内への侵入を阻もうとする議員側の関係者や、集まった市民と衝突し、一触即発の状態が続きました。 その後、国会に過半数の議員が集まることができ、戒厳の解除に向けた決議が可決されました。 大統領は軍の撤収を指示し、先ほど午前5時ごろ、閣議で戒厳は正式に解除となりました。夫人をめぐる問題などで20%前後の支持率が続く中、八方ふさがりの政権がとった今回の奇策はほとんど理解を得られていません。 与党代表ですらも早々に「これは違憲だ。違法だ」と反発していて、大統領の弾劾が現実味を帯びてきたとする見方も少なくありません。(ANNニュース)
ABEMA TIMES編集部