いま、京都で見たい展覧会5選。蜷川実花の関西初の大規模個展、人間国宝の生涯をたどる企画など
年始に見たい展覧会や人間国宝の代表作も
「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」(京都市京セラ美術館) 写真を中心に、映画、映像、空間インスタレーションも多く手がける蜷川実花の、関西過去最大規模の個展。展示は、本展のために制作した映像によるインスタレーション、立体展示などで構成。京都国際観光大使も務めた蜷川が京都の街からインスピレーションを受け、EiMとともに手がける、10話におよぶ”絵巻体験”の展覧会になっている。 会場:京都市京セラ美術館 会期:1月11日~3月30日 「新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる―」(京都国立博物館) 2025年の干支であり、水の神や、豊かな実りをもたらす神としても信じられてきたヘビ。本展では、美術に登場するいろいろな蛇が紹介される。「こわいヘビ」「ふしぎなヘビ」「ほとけとヘビ」の3章構成で、小学校低学年向けのワークシート、高学年向けの解説文も用意されているため子供にもおすすめだ。 会場:京都国立博物館 会期:1月2日~2月2日 「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」(京都国立近代美術館) 昭和45(1970)年、木工芸の分野において初となる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された木漆工芸家、黒田辰秋。その制作は、当時一般的であった分業制に疑問を持ち、図案制作、素地作りから加飾までを一貫して自身で行うもので、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに独自の創作世界を切り開いた。本展では、初期から晩年までの代表作を通じて作家の生涯を紹介する。 会場:京都国立近代美術館 会期:2024年12月17日~20225年3月2日 エレナ・トゥタッチコワ 「Presence Takes Time」(MtK Contemporary Art) 人間としていかに世界を知覚し想像できるかを問いながら、歩き、考え、経験したことを絵画やドローイング、セラミック、言葉、映像、写真などの作品を通して表現するエレナ・トゥタッチコワ。本ギャラリーでの初個展となる本展では、最新作のセラミック作品と絵画作品を発表する。 会場:MtK Contemporary Art 会期:1月10日~2月15日 「ドアノーの愛したパリ ROBERT DOISNEAU 展」(何必館・京都現代美術館) 20世紀を代表する写真家のひとり、ロベール・ドアノー。雑誌『ヴォーグ』や『ライフ』などに写真を提供し、短編映画の制作に携わる傍ら、生涯に渡りパリとパリに生きる人々を撮影し続けた。本展は、「子供達」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで構成し、サイン入りオリジナルプリント約60点を展示する。 会場:何必館・京都現代美術館 会期:2024年11月2日~2025年3月30日
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