「つらいことは、いつか幸せに変わります」――休養を経て鈴木奈々が語る、心への寄り添い方 #今つらいあなたへ
底抜けに明るいバラエティークイーンのイメージとは裏腹に、鈴木奈々(35)が心に不調を覚えて休養したのは2021年夏のこと。3カ月後に活動を再開し、今年4月には2年前に離婚していたことを公表した。「つらいことはずっとは続かない。季節が変わるようにいつか幸せに変わる」。しんどいとき、彼女はどのように心を保ってきたのだろう。そして、周りの人への寄り添い方とは。(取材・文:城リユア/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
「無理して明るいキャラを演じているわけではない」
「『奈々ちゃんってホントはどんな子なの?』って、マネージャーさんがよく聞かれるそうなんです。でも事務所の戦略で無理して明るいキャラを演じているわけでは全然なく、裏も表も、素でずっとこんな感じ。2回同じことを言ってしまうのもわざとじゃなく、本当にクセなんですよ(笑)」 狭い会議室で鈴木は元気いっぱいしゃべる。「ごめんなさい、私、声大きいですよね」と謝りつつ、さらにテンションを上げた。 「ネットで『朝からうるさい』っていうコメントを見たときは、泣いちゃうくらい悲しくて。静かにしゃべる練習をしました。ゲストに呼んでいただいた(朝の情報番組の)『スッキリ』で、練習どおりおとなしくしてたら、MCの加藤さん(加藤浩次)に秒でバレちゃって。『悪口を書いてる人なんて、ごく一部なんだから』って励まされて、CM明けに元に戻したこともありました」 「でも芸能界って、興味を持ってもらえることが何よりもありがたいんです。だからマイナスなコメントを見ても、そこはめっちゃプラスに捉えるようにしてます」
生粋のポジティブさと、高いプロ意識が、彼女をバラエティークイーンたらしめてきた。「私のメンタル無敵」と自覚していただけに、2年前の休養時は、本人が一番驚いたという。 「当時はやっぱり悩んでいた……のかな。30代になって、新しい子がどんどん出てきて。『あ、私がずっと座っていた番組の席が、変わってる』と思わずチャンネルを変えたこともありましたね」 コロナ禍に突入すると、「私みたいなガヤガヤ系より、トーク力抜群の子たちが求められる時代なのかも」。布団に入ると考えてしまって、眠れなくなった。