ポグバ、ドーピング違反後の変化を吐露「友人の電話は以前のように鳴らなくなってしまった」
ユヴェントスに所属する元フランス代表MFポール・ポグバが、ドーピング違反後の自身の変化を明かした。16日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。 昨年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後の薬物検査で、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認されたポグバ。イタリア反ドーピング機構(NADO)から暫定的な資格停止処分を科された同選手は、検査結果を不服として再検査を実施した。だが、新たに採取したBサンプルでも再び陽性が確認。2月29日にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分が下された。しかし、今月4日に事態は一転。スポーツ仲裁裁判所(CAS)がポグバのドーピング剤“誤摂取”を認めたため、出場停止処分が18カ月に大幅軽減された。 今回インタビューに応じたポグバは、処分軽減の決定を弁護士からの電話で知ったと説明。妻であるマリア・ズライさんが携帯を持って2階に駆けつけ、同選手は弁護士による報告を受けたという。当時を振り返ったポグバは、「みんな飛び跳ねて喜んでいたけど、僕はショックだった。だが、その喜びはすぐに決意に変わった」と心境を告白。続けて、「僕たちは地獄を経験した。暗闇の時代さ。でも、これは2度目のチャンスなんだ。これを生かさなければならないと僕は奮い立った」と胸中を語っている。 また、「僕たちはみんな人間でみんな感情を持っている。あれ(出場停止処分)が起こったとき、人生とは何なのかを本当に悟ったんだ」とコメント。「有名な“ポール・ポグバ”はもういない。みんな僕を避けていた。以前はファッション・ウィークやその種のイベントに招待されていたのに、今は『ポグバは使えない』と言われている。友人の電話は以前のように鳴らなくなってしまった」と自らの実体験を明かした。 一方で、「僕はこれでまったく問題はない。これが人生であり、僕はそれを理解した」とも主張。「僕はとても成長したし、今の僕は別人だ。愛するものを失うと、自分がどれだけそれを愛して感謝しているかに気づくんだよ」と述べている。
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