「今までの性的行為はなんだったの?」と感じる女性も…経験人数1000人超え“カリスマ緊縛師”(40)に「縛られた人」が見せた“驚きの変化”とは
「今までしていた性的行為はなんだったんだろう?」と感じる人も…
――縛られること自体が目的じゃないと。 鵺神 お酒を言い訳にストレスを発散するのと同じで、自分を認めてもらうためだったり、自分を解放したり発散したりするための口実として、縛られに来ているんじゃないかと。いろいろ抱えて限界の人が多いんです。 だから私がやっているのは「憑き物落とし」のようなものです。ただ、こちらは医療の専門家ではないので、ストレスによる心身の不調までは解決できないのですが。 ――鵺神さんに縛られたあと、皆さんどう変わっていくんですか? 鵺神 縛られてストレスを発散することで、多幸感を覚える人もいます。そういう人たちは、憑き物が落ちたかのようにスッキリして帰ることが多いです。それこそデトックスみたいな。 性的快感を求めたり、アップグレードしたい人は「今までしていたセックスや性的行為はなんだったんだろう?」みたいな感じになりますね。「カニと信じて食べていたのが、実はカニカマだった」という感想を持って帰っていく。 ただし「気持ちいい=幸せ」ではないんです。それがわからないで来る人もいるんですよね。
縛られに来たお客さんに恋愛感情を持たれてしまうことも…
――性的な快感は得られるけど、それで幸せになれるわけじゃないと。 鵺神 自分がどんなストレスを抱えていて、自分の生活には何が足りていないのか。それがわからないまま「縛られたら何かひらけるんじゃないか」と期待して来ていただいても、一過性の快感になってしまう。 そのまま日常生活に戻っても、何かが変わったわけではないから、またすぐに縛られに来てしまうんです。 ――お客さんに恋愛感情を持たれてしまうこともあるのでは? 鵺神 そういう方もいると思います。ただ、お客さんには「愛と信頼は置いてきてください」と伝えています。 ――それはどういう意味でしょうか。 鵺神 信頼関係や愛情がないと縛れない、なんてことはないんです。例えば、医者は患者さんに対して好意を持ってなくても、治療できますよね? それと同じです。縛る・縛られるという行為に感情はいらない。私が提供しているのは“技術”だけなので。だから、もしお客さんから好意を寄せられても、こちらがそれに応えることはありません。