Google AI「Gemini 2.0」登場。試験版が提供開始
Googleは11日(米国時間)、同社の生成AI「Gemini」の最新版となる「Gemini 2.0」を発表した。デスクトップおよびモバイルのGeminiアプリから、チャットに最適化されたGemini 2.0の試験運用版の提供を開始し、2025年初めにはより多くのGoogle製品で利用できる予定だという。同社は2023年12月に「Gemini 1.0」、2024年2月に「Gemini 1.5」を発表しており、初代から約1年後のリリースとなる。 【画像】Gemini 1.5との比較 Gemini 2.0では、低レイテンシと性能強化を大規模に実現したという「Gemini 2.0 Flash」を最初のモデルとして投入。ネイティブでのマルチモーダル処理能力が従来より向上しているという。 開発者向けにはGoogle AI StudioおよびVertex AIを通じて「Gemini 2.0 Flash」の試験運用版が提供されており、マルチモーダル入力とテキスト出力が利用できる。早期アクセスパートナーはテキスト読み上げとネイティブ画像生成を利用可能で、2025年1月には一般提供を開始し、モデルサイズもさらに拡大する予定だという。 同社はGemini 2.0を活用したプロジェクトとして、現実世界でのマルチモーダル理解を実現する「Project Astra」や、ブラウザを起点に人間とエージェントの相互作用の未来を探る「Project Mariner」、開発者を支援するAIコードエージェント「Jules」などのAIアシスタントを開発している。 Google DeepMindでは、Gemini 2.0を用いてゲームの攻略をサポートするAIアシスタントも開発している。これらのプロジェクトは現在初期段階にあり、テスターによるフィードバックをもとに製品への導入を目指しているという。
PC Watch,浅井 淳志