全米メディアと指揮官が”死角”を克服して今季8号を放った大谷翔平の「修正力」を絶賛「本当に賢い」
敵地のシアトルタイムズ紙までが、地元マリナーズの勝利を伝える記事の中で、大谷が放った本塁打について触れ、「大谷が今シーズン8本目の本塁打を3回に放ってエンゼルスが再びリードした。バランスを欠いたスイングだが彼の生粋の力強さとパワーを示してチェンジアップを力で右翼フェンス越えに持っていった」と評価した。 これで大谷の4月の成績は、打率.283、8本塁打、19打点である。 メジャーの公式サイトは、「MLBは過去最高の4月だったのか?」との見出しを取り、4月に起きた9つのトピックスを取り上げる記事の中で大谷を9番目に紹介した。 「彼は打者として4月に8本塁打、打率.283を残した。投手としては、3度先発して、1勝0敗、13回2/3を投げて防御率3.29で23三振を奪った。『最高』という言葉で今シーズンを語る上で彼を話題から外すことはあり得ない」と絶賛した。 まだ4月だが本塁打争いの2位につけていることで、早くも大谷のタイトル奪取の可能性さえメディアの中で議論されはじめた。メジャーの公式サイトは、「我々に熟考させる4月の7つの疑問」との特集の中で、「大谷はメジャーで本塁打をリードできるだろうか」と取り上げ、タイトル奪取の可能性についての見解を明らかにした。 「大谷に何かができないことがあると語るよりも、もっとすべてをよく知るべきだ。結局のところ、彼は、この野球界で最も厄介なピッチングをしている。速球は100マイル(約161キロ)を超え、ホームベース上で支配的だ」と、その“二刀流”としての活躍を評価しながらも、本塁打王タイトルの可能性については否定的。 「残念なことに彼が(本塁打王奪取に)成功できるとは想像できない。大谷は1年を通してマウンドで健康を保つために多くの打席を失うことになるだろう」 “二刀流”ゆえに今後、打席数が減る可能性を示唆した。 同メディアは「次に記す男がいるから」と、本塁打タイトル奪取の最有力としてブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr.の存在をあげた。現在、ゲレーロJr.は7本塁打を放っている。大谷は日本時間4日のレイズ戦で先発する予定になっている。