米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
フォード・サンダーバード(1966年)
こちらも銀幕に登場した1台だ。1966年型のフォード・サンダーバードで、1991年の映画『テルマ&ルイーズ』で主役を務めたモデルの密閉ボディ版である。しかし、有名なラストシーンで空を飛んだ劇中車とは異なり、この個体は翼を切り取られている。 第4世代(1964~1966年)のサンダーバードにおいて、1966年は販売面で最悪の年であり、6万9176台が売れたのみであった。
フォード・グラントリノ
1975年および1976年のフォード・グラントリノの多くは、映画『スタスキー&ハッチ』の劇中車を模して赤く塗られ、白いストライプが施された。ブロアムの2ドア・ハードトップでなかったら、この個体も同じような変身を遂げて生き残っていたかもしれない。
フォード・マスタング(1974年)
ダウンサイジングされたマスタングIIは、1974年の発表時にはさまざまな反響を呼んだ。しかし、V8エンジンが選べなかったにもかかわらず、驚くほどよく売れた。実際、1976年は38万6000台が売れ、同モデルにとって史上4番目に好調な年となった。 1974年から1978年までの5年間で、マスタングIIは合計110万台を売り上げた。
マーキュリー・コメット
グリル、テールライト、ボンネット、バッジの違いを除けば、第5世代コメットはどこから見てもフォード・マーベリックである。しかし、人気度には大きな違いがあり、マーベリックの販売台数は常にコメットを4倍ほど上回っていた。写真の2ドア・セダンは、深刻な腐食問題を抱えている。
プリムス・ダスター
1970年から1976年にかけて生産されたプリムス・ダスターは、基本的にヴァリアントの2ドア・クーペである。実際、販売開始の初年度にはヴァリアントのバッジが付けられていたが、1971年からは独立モデルとなった。最終的にはプリムス・ヴォラーレに置き換えられた。
マーキュリー・モントレー(1954年)
この1954年型マーキュリー・モントレーのトランクリッドを、なぜわざわざ取り外して、そのまま残したのだろう? 荒れてはいるが、部品などはほぼ完全に揃っているように見える。 モントレーは22年の歴史の中で、初期の段階ではマーキュリーの最高級モデルであった。そのため、この1台にはフルカーペットや電気時計など、贅沢な装備がふんだんに与えられていたはずだ。