ポスト岸田候補が支援奔走 都議補選、次の衆院選意識
自民党で岸田文雄首相の後継をうかがう「ポスト岸田」候補が、東京都議補欠選挙の自民候補支援に奔走している。7日投開票の補選は都内9選挙区で実施され、自民は8選挙区に候補を擁立。だが派閥裏金事件の逆風を受け、情勢は楽観できない。ポスト岸田候補は次期衆院選の「選挙の顔」を意識しながら、選挙応援に注力する。 河野太郎デジタル相は2日、足立区の街頭演説に駆け付け、こなれた弁舌で女性候補を紹介。一緒に並んだデジタル政務官のことも「衆院当選1回ながら活躍している」と持ち上げた。河野氏と同じ麻生派の若手で足立区を地盤とする。 高市早苗経済安全保障担当相も同じ足立区に応援に入った。女性候補が少子化対策を掲げていると紹介し「絶対当選させてほしい」と訴えた。 ポスト岸田候補のうち、世論調査の支持でトップを走る石破茂元幹事長は3日、八王子市や府中市の選挙区に入る。総裁選をうかがう茂木敏充幹事長も、党の選挙対策責任者として近く補選応援に出向く予定だ。