10年前のW杯では0勝で大批判を浴びた 韓国代表2度目のホン・ミョンボ政権に募る不安「また同じシナリオが繰り返されるかもしれない」
クリンスマン政権が大失敗で狂ったプラン
今年2月、韓国サッカー協会は韓国代表監督ユルゲン・クリンスマンの解任を発表した。就任から僅か1年で解任されることとなり、2026年のワールドカップへ韓国代表は0からのスタートを余儀なくされた。 そして今月8日、韓国サッカー協会は蔚山現代を指揮していたホン・ミョンボが韓国代表の新監督に就任したことを発表した。 ホン・ミョンボが韓国代表監督を指揮するのは、これで2度目。1度目は2013年から1年間指揮したのだが、この1年間は韓国代表にとってかなり辛いものとなった。 2013年の6月まではチェ・ガンヒがチームを指揮していたが、2014ワールドカップ・ブラジル大会出場権を確保するとともに辞任。その後任となったのがホン・ミョンボで、ブラジル大会もホン・ミョンボが指揮している。 しかしホン・ミョンボが指揮した19試合は5勝4分10敗と散々なものに。ブラジル大会もグループステージでロシア(1-1)、アルジェリア(2-4)、ベルギー(0-1)と1つも勝てず、グループで姿を消している。 そのホン・ミョンボが10年の時を経て再び代表を指揮することになったわけだが、『ESPN』はそもそもホン・ミョンボはこの仕事がやりたかったのかと疑問を投げかけている。 「彼は本当にその仕事を望んでいたのだろうか。ホン・ミョンボは前回の在任期間についてあまり良い思い出を持っていないはずだ。2014年のワールドカップで韓国はグループ最下位に終わり、帰国した際には空港で罵声を浴びせられ、サポーターの怒りに直面することになった。10年経った今、また同じシナリオが繰り返されるかもしれないという不安がある」 当時韓国代表が空港に戻った際には、キャンディを投げつけるサポーターもいた。今回もホン・ミョンボは緊急的な登板となり、本来はクリンスマン政権で2026ワールドカップ本番を戦う予定だったはず。 ホン・ミョンボはいきなりアジア最終予選から指揮を執ることになるが、ワールドカップまでの2年でチームを形作れるだろうか。ソン・フンミンやキム・ミンジェなど、10年前の韓国よりタレント力は上と見ていい。それだけに期待は大きく、ホン・ミョンボにとっては胃の痛い仕事となるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部