危険な「不整脈」に気づく方法…24時間 不整脈を管理!スマートウォッチと専門外来【 医学博士 大塚俊哉】
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは、ニューハート・ワタナベ国際病院 副院長 医学博士 大塚俊哉先生です。 【動画】不整脈の原因にもなる筋肉減少や運動不足を解消!おうちでできる下半身を鍛えるトレーニングはこちらから【3分38秒~】 今回のテーマは「~24時間 不整脈を管理!~スマートウォッチと専門外来」 「スマートウォッチ外来」をご存知ですか?外来で利用しているのはスマートウォッチの心電図を測定する機能。これで分かる病気が「不整脈」。不整脈とは何らかの原因で心拍のリズムやスピードが乱れている状態。気づかない間に起こることがあり、なかには命に関わる合併症を引き起こすものもあるそうです。だからこそ、心臓からのSOSに気づく事が大切なのだとか。そこで今回は、危険な不整脈に気づく方法やその原因などを専門医に教えてもらいました。
心臓の基礎知識と不整脈
<不整脈とは?> 本来、正しい心拍の回数は1分間に60~90回。この回数を大幅に上回ったり、下回ったりすると、不整脈の疑いがあるそうです。その時起こる主な症状は、動悸・息切れ・めまいなど。しかし、症状に気づいて病院に行っても、不整脈を起こしている時でなければ心電図を測っても診断が難しいと言われているそうです。 <心臓が動く仕組みは電気信号> 心臓の内側は、大きく2つの部屋に分かれているそうです。上の部屋が「心房」下の部屋が「心室」。そのうちの心房の右側「右心房」に心臓を動かすための器官「洞結節」が備わっています。洞結節は、心臓を動かすのに必要な電気信号を送る、いわば発電所。そこで生まれた電気は、まず上の心房全体を収縮させ、房室結節という中継点を通り、次に下の心室全体を収縮させます。この一連の動きを「心拍」と言い、1日約10万回毎日繰り返しています。心電図で見る波形は、その電気信号を捉えたものだそうです。
今注目されている「スマートウォッチ外来」
スマートウォッチは、日々の活動量や睡眠状態などを24時間測定してくれる優れもの。2020年に厚生労働省がアップルウォッチの心電図アプリを医療機器認定した事から、近年スマートウォッチ外来を開設する医療機関が増えているそうです。(※医療機器として認証されているのはアップルウォッチの心電図アプリのみです。※アップルウォッチの中には心電図を記録できない機種もあります)病院によって受診方法は異なりますが、先生の病院ではスマートウォッチで心拍の異常を検知したら、外来に心電図を送信。専門医がデータを見て診察してくれるそうです。