「平気でデタラメを言えちゃう人」元グラドルとの不倫発覚の玉木雄一郎氏…“買春疑惑で辞職”の過去持つ米山隆一氏が斬る
国民民主党の玉木雄一郎代表の不倫騒動が大いに世間を揺るがしている。その出処進退はとくに注目されており、玉木氏は今後、どのように振る舞うべきか。自らも過去に女性スキャンダルを起こし、新潟県知事の職を辞した経験を持つ、立憲民主党の米山隆一衆院議員に聞いた。 【写真あり】過去に買春疑惑で辞職した議員が玉木氏を一刀両断 「噂は耳にしてましたよ。お相手の小泉みゆきさんは曲がりなりにも芸能人でしょ。目立つ存在ですから。彼女は衆院の憲法審査会を傍聴し、玉木さんにヤジを飛ばした人に対して高圧的な態度を取ったと報じられています。それも、玉木さんを全面肯定してのことだったんでしょう。恋する乙女だから(笑)。思想的にも感化されていたんじゃないんですか」 普通なら“愛人”にそうした目立つ行動を自粛するよう嗜めるはずが、彼女が政敵に抗う様子を眺め、玉木氏も「まんざらではなかったのではないか」と米山氏は見る。一般人は傍聴券がなければ入れない場所に、わざわざ小泉さんを招き入れていたのもそのせいだろうと。 「権力者というのは、光と影で言えばまさに光で、カッコよく見えるんです。私も知事時代は独身だったし、秋波を送ってくる女性は山のようにいたからわかる(笑)」 米山氏は政治家の持つスター性について、そう独自の見解を述べる。「リーダーは憧れの眼差しで見られがち」というのだ。 「極端なたとえかもしれませんが、ジャニーズファン(現在の事務所名はSTARTO ENTERTAINMENT)女性の心理と共通するんです。彼女たちは一世一代のお化粧をし、私のほうを一瞬でも見てくれたらと、コンサートに出かけます。しかし、“推し”のタレントに一線を超えて欲しいとまでは思っていない。スターとファンの距離とはそういうものでしょう。タレントだってファンにいくら丁寧に接しても、あくまでファンとして扱う。そういう空気を出してるんです」 小泉さんはファンとして玉木氏の身近にいた女性。それが男女関係に発展したのは、玉木氏もまたアクティブだったからこそなのだ。 「小泉さんも玉木さんと一緒で、それはモテたでしょう。ファンミーティングなどで熱心なファンが群がるから、活動を続けてこられた。だから、ファン心理をよくわかっている。これまで独身を貫いていたのも、玉の輿に乗りたい気持ちがないわけじゃなかったのかもしれませんが。僕自身も、いつかもっといい相手に出会えるだろうと思って独身を続けていました(笑)。とにかく所詮は、魚心あれば水心ありで、玉木さんにも魚心はあったはず」 それをあたかもハニートラップにかかったかのように解釈させる、責任転嫁の発言が玉木氏からあった。玉木氏は11月15日のライブ配信番組「言論テレビ」に出演中、こう語った。 「セキュリティー・クリアランスを一生懸命やっていた、そのなかでハニートラップ対策はちゃんとやれと言っていた私としては、恥ずかしい話です」 こうしたミスリーディングが玉木氏の言説には多いのだ。米山氏はさらに指摘する。 「奥さんを盛んに引き合いに出すことにはしっくり来ませんね。(小泉さんとの密会を)『妻に報告していた』と何度も話しているのがまず解せませんが、謝罪会見で言った台詞『一番近くにいる人を守れない人は国を守れない』をその後も引用したりと、とにかく奥さんを立てている。一方で将来ある小泉さんに対しては、具体的な詫びの言葉が一切ない」 19日の定例会見でも、玉木氏は妻に「強く叱責された」「許してもらった」と語りながら、いまだに小泉さんを気遣うような言葉は一切口にしていない。 総選挙後の11月2日、実家へと押し寄せるマスコミに対し、X上で《実家には年老いた両親と妻が住んでいるだけです》と自粛を呼びかけた玉木氏。現在、玉木氏はほぼ赤坂の衆院議員宿舎で過ごし、選挙区であり地元の香川県内の自宅には滅多に帰らない模様で、妻も現在は議員宿舎にいることが多いようだ。だから、帰省は浮気のチャンスだったのだろう。以前から米山氏は、玉木氏が「地元に帰るとずっとホテル住まい」との噂を聞いていたという。 「玉木さんと小泉さんとの接点は明らかになっていませんが、県の観光大使を務めていたので、おそらく催しなどでお近づきになったのでしょう。地方ではそうした場の司会やウグイス嬢などをする、見目麗しきローカルタレントに仕事が集中する傾向がある。しかし、いくら相手にその気があってもスターから近づかないことには、過ちは起こりようがない」 スター政治家にはいつだってそんなチャンスとリスクがつきまとう。ここで米山氏は、自身が女性スキャンダルの渦中にあった過去を回想する。相手に金銭的援助をしていたので、買春と捉えられかねない事態だった。発覚とほぼ同時に潔く知事の座を降りたが、本人としては「葛藤があった」と告白する。 「もっと粘りたかったが、友人の弁護士や後援者などいろんな人のアドバイスを受け、辞職を決意しました。今はそうしてよかったと思えますね。国政に立つ転機にもなった」 今、玉木氏もピンチをチャンスに変えられるか真価を問われているが、米山氏は今度の騒動に玉木氏の政治姿勢が端的に現われているという。 「家族に迷惑をかけたと謝るのは当然としても、やはり自分ファーストなんですよね。『俺大好き』であまり他を顧みない人なんだな、とあらためて思った。その点、トランプ大統領や(都知事の)小池さん、兵庫(県知事)の斎藤さん、ひいては立花孝志さんなんかと同じ。平気でデタラメを言えちゃう人で、それをまた信じちゃう人たちがいるんです」 先の総選挙では、玉木氏は「年収103万円の壁」問題を大手メディアやSNSで連呼。結果、無党派層の支持を得て、国民民主は選挙前の4倍増の28議席を獲得し、政策決定を左右するキャスティングボートを握った。 「103万円の壁突破の所得税減税の結果、個人住民税も非課税ラインが連動して上がるため、地方税収は大幅に減収し、自治体は大打撃を受ける。新たな壁の178万円の主張も最低賃金の引き上げに基づくというが、物価上昇率などを勘案しておらず、何の根拠もないデタラメな数字です」 米山氏は、そのように玉木氏の主張を厳しく糾弾する。では、玉木氏は今回の自らの不始末から生じた騒動をいかに収めるべきなのだろうか。 「筋論で言えば、いったんは党首を退いて代表選での復活を目指せばいい。ただ、腹心を育ててこなかったから、それができないんです。だから、このまま辞めずに居座るほうがいいと、当人も考えているんでしょう」 長らく独身だった米山氏も2020年には作家の室井佑月さんと結婚。室井さんは自ら進んで地元・長岡市に住み、夫の政治活動を支えている。 「室井さんはそんな生活を楽しんでくれてますよ。僕が玉木さんと同じことをしてバレようもんなら、間違いなく刺されますね(笑)。でなくとも、即座に離縁される。今でもイチャイチャタイムに急に真顔になって、そんな話を切り出しますからね(笑)」 最後はそうのろけた米山氏だが、政治家も妻の尻に敷かれるぐらいのほうが政務に専心できるのかもしれない。 取材・文/鈴木隆祐
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