危険な「不整脈」に気づく方法…24時間 不整脈を管理!スマートウォッチと専門外来【 医学博士 大塚俊哉】
脈が速い不整脈「頻脈」
<頻脈とは?> 頻脈とは、心拍が1分間で100回を超えている状態だそうです。 <頻脈の主な原因> 頻脈の原因の1つは、喫煙や飲酒、高血圧・2型糖尿病などの生活習慣病だそうです。そのため、過食や運動不足などによる生活習慣病をできるだけ予防する事が大切なのだとか。また、自分の脈を知る事も必要だそうです。 <頻脈の1つ「上室性頻拍」> 上室性頻拍は、頻脈の一種で洞結節以外の場所から電気信号が何度も発生し、心房が速く動く病気。動悸やふらつき、めまいが伴う場合は血圧低下が起こっている可能性があるのだとか。脈がさらに速くなると、失神を起こす可能性もあるそうです。 <自律神経の乱れが頻脈につながる事も> 体内では、常に二つの自律神経が働いています。それが、興奮や緊張した時に優位になる「交感神経」と、安静時やリラックスしている時に優位になる「副交感神経」。交感神経が優位だと心拍数が上がり、副交感神経が優位なら心拍数は下がります。ところが、ストレスなどによって自律神経が乱れると、副交感神経が働かず頻拍が起こる事があるのだとか。自律神経の乱れは誰にでも起こる可能性があるので、日頃から過度なストレスを溜めないように心がける事も大切だそうです。
脈が遅い不整脈「徐脈」
<徐脈とは?> 徐脈は、1分間の心拍数が50回未満になる不整脈で心臓を動かす電気信号が発生しにくくなっている状態だそうです。心拍数が下がるため、血流が悪化。すると、身体が酸素不足に陥るため、めまいや息切れを起こす事があるそうです。 <徐脈の主な原因> 先生によると、徐脈の主な原因は加齢。人は歳を取ると共に代謝や筋肉量が減少します。すると、心臓を動かすための筋肉「心筋」も衰えるため、脈拍が遅くなるそうです。 <命に関わる病気につながる恐れも> 加齢により劣化した心臓に、生活習慣病などが原因で起こる動脈硬化が加わると、身体全体の血液循環が悪くなり、心臓の機能が低下。「心不全」につながる事があるそうです。心不全は、年間約10万人が命を落とす危険な病態。頻繁にめまいや息切れを起こす場合は、心臓内科などで診察を受けましょう。