【不満も希望もないから燃えられない…】“悟っちゃってる”Z世代の悩みに共感する箕輪厚介さんが「幸せになる3つの方法」を伝授してくれた
どう生きたらいいのか、箕輪厚介さんに聞いてみた
天野 最近「箕輪さん、病んでるな」と感じてるですけど、新R25編集部にも最近“病んでるZ世代が入りまして… りんたろう 人生初取材です。よろしくお願いします。 箕輪さん あ、そうなんだ、頑張って(笑)。 りんたろう 『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス)を高校生のときに読ませていただいて。 ガムシャラに仕事を頑張ることの意義みたいなものを感じたんです。 そんな箕輪さんが最近、YouTubで「あれって幸せだったのかな?」みたいなことを… 箕輪さん たしかに! よくないね(笑)。 りんたろう 今の社会って、そういう言論や風潮があふれてるじゃないですか。 そんな状況で社会に出ていく僕らは、何を目指せばいいのかなと。箕輪さんに僕らがどう生きたらいいのかを一緒に考えていただきたいです。 箕輪さん それ大体、今の俺の悩みと同じだもん。 一定満たされている。そこをあえて「そんなのはおかしい」と自分に問うて火をつけるって、やる必要があるのかと思うよね。 りんたろう そうなんです… 箕輪さん 以前の俺は、満ち足りていなかったから。 お金もなかったし、作りたい本も作れてなかったし、「もっとこうなりたい」が、めちゃくちゃあった。でもそれを達成するとコンフォートゾーンになっちゃって。 ただ、りんたろうさんの世代は、最初の状況から俺の今の状態だから…困るよね。 りんたろう もちろん能力的には、箕輪さんのような編集力を身につけたいとは思うんですよ。 でも「身につけたから何なの?」って… そう思ってるものに対して、どういうモチベーションを抱いても頑張れないんです。 天野 能力を身につける前に、もうそっちの心境にいっちゃってるんだね。 箕輪さん わかる! 身につけたときに得られる金、人脈、達成感の気持ちよさは、大体このぐらいだろうってわかってるから、「わざわざやる必要ある?」と思うんでしょ? りんたろう そうそう、そうです。 箕輪さん わかるー。 天野 俺は、Z世代の「もう知ってる」って本当なのかって疑問なんです。 箕輪さんが一回熱狂して飽きたというのは、“本当”だと思う。でも、SNSとかでそういう先人の姿を見て「知ってる」っていうのは、まだ“バーチャル”だし。 箕輪さん 言ってることはわかるよ。 …俺、2017年に『モチベーション革命』(尾原和啓著/幻冬舎)って本をつくって。そこで、“人間の幸福を感じる5条件”を書いたの。 それが、「達成」「快楽」「人間関係」「意味合い」「没入」。 高度経済成長時代は、まだそんなにモノがないから、達成と快楽にすごく幸せを感じるんだよね。 でもZ世代は、生まれたときに社会がある程度成熟している。 そうすると、もう達成と快楽では幸福を感じなくなって、仕事に対する意味合い、いい感じの人と仕事してる人間関係、どっぷりハマるという没入という3つに重きをおくようになる。 達成と快楽って単純なのよ。他人より寝ないで、競争に勝ち抜いて、お金を稼いで…って、みんなと同じレールを誰よりも頑張って走るだけだから、そんなに悩まない。 でも意味合い、人間関係、没入は、それぞれ自分で見つけなきゃいけない。ルールも正解もわかんないところで幸福をみつけなきゃいけないから、うねうね悩むのは当たり前だと思う。 どんなビジネスでも功罪あるじゃん。サイバーエージェントで儲かった事業があったとして、でもその裏では不幸な人たちも生まれてない? みたいに、意味合いを考えると絶対の“正解”ってなくて。 そう思うと、「まあ、やる必要ねえか」って思っちゃう。