知れば知るほど面白い 自動車メーカーのエンブレムの意味 54選 前編
フォード
1927年に初めて使用された青い楕円形のエンブレム(ブルーオーバルと呼ばれる)には、創業者ヘンリー・フォード氏の署名が刻まれている。この署名は1909年以来ほとんど変わっていない。 2023年、フォードはエンブレムをわずかに変更し、クロームを廃止してシンプルかつモダンなデザインとした。
長城汽車
中国のメーカーである長城汽車は、楼閣を象ったエンブレムを使用している。これは、実際の万里の長城にある物見やぐらで、武器を保管したり、狼煙を上げたりするために使われていた。同社によると、このエンブレムは万里の長城の強さと堅牢さも象徴しているという。
ヒョンデ
一見すると、ホンダのエンブレムを単に斜体化しただけのように見えるが、これには隠された意味がある。2人の人間、すなわち会社と消費者の信頼関係を表す握手をデザインしたものであり、会社の方がお辞儀をするような、あるいは寄り添うような格好となっている。 2017年、3Dのメタリック効果を取り除き、平面的なエンブレムに変更された。ヒョンデの新しい企業イメージを打ち出すデザインである。
インフィニティ
このエンブレムには公式に2つの解釈があり、どちらも上向きの三角形に関するものである。1つ目は、未来に向かって伸びる高速道路を表しているという解釈で、ブランド設立前に社内で「ホライゾン(地平線)」というコードネームで呼ばれていたことに由来する。2つ目は、富士山を表しているという解釈で、これは日本の国民性と高い品質を象徴するものだ。 2023年にデザインが若干変更され、三角形の頂点が一点で交わらず、水平線が強調されるようになった。これは、顧客体験に重点を置くことを意味している。
ジャガー
ジャガーは当初、SSカーズと呼ばれていたが、第二次世界大戦中に「SS」の文字のイメージが悪化した(ナチス・ドイツを連想させる)ため、1945年に社名を変更した。ジャガーという名称は、古いSSのモデルに由来する。跳躍するジャガーの装飾(リーパー)は、優雅さと前進性を表現するために選ばれた。 2024年、ジャガーはブランド再構築のため、エンブレムのデザインを一新した。