大統領弾劾案、きょう再提出 14日午後に採決 韓国
【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領が出した「非常戒厳」宣言を巡り、最大野党「共に民主党」は12日、尹氏の弾劾訴追案を再び国会へ提出する。 採決は14日午後に行われる見通し。与党「国民の力」から賛成票を投じる議員が8人以上出るかどうかが焦点だ。 警察が11日に大統領府の家宅捜索に着手するなど、尹氏を対象とした捜査が本格化。与党でも弾劾に賛同する議員が増えつつあり、尹氏への包囲網が狭まっている。 共に民主党は当初、11日に弾劾案を提出する予定だったが、非常戒厳を巡る新たな証言が立て続けに出ており、弾劾案の整理に時間を要したため12日に持ち越された。 7日の弾劾訴追案の採決では投票数が規定に達せずに廃案となり、与党は尹氏の早期退陣に向けた議論を開始。来年2~3月に退陣という案が出ているものの、尹氏は弾劾審判で争う意向だと伝えられており、調整が難航しているもようだ。 弾劾訴追案の可決には、在籍議員(定数300)の3分の2以上の賛成が必要。野党や無所属などの議員計192人に加え、与党から8人の造反が出れば可決となる。