70代女ひとりの食卓はほぼ毎日「薄味ちゃんこもどき」。薄味に慣れ過ぎて外食できないのでそれもまた節約
◆ワン鍋の夕食 一人暮らしの私は、他人様には食べさせられない夕食を連日食べている。 とても美味しい日本料理店の店長と奥さんと知り合いになり、奥さんに竹の子をもらったことがある。野菜やこんにゃくと共に煮つけにしたいので、「醤油やみりんとかどれくらい入れたら良いの?」と聞いたら、店長が「野菜とかそれぞれの味がでるから、様子をみながら味付けをするんだよ」と言われた。最高のアドバイスである。 私の夕食は、具材の味にまかせたワン鍋料理だ。 ニンジン、玉ねぎ、大根などの野菜を切って冷凍にしている。それを鍋でゆで、そこに冷凍したご飯をぶち込んで食べるのだ。ダイエットをしているわけではないが、体重は会社に勤めている時より6落ちた。しかし、体力がなくなり、最近はその中に冷凍餃子、冷凍のいわしの団子、鮭の切り身、タラの切り身、豆腐、こんにゃく、卵(割ったものを落とす)などのどれか1品を日替わりで鍋に入れることにした。 力士の食べる料理を「ちやんこ」と言うが、「ちゃんこ鍋」のようなものである。 味付けは、しょうゆ、味噌、ビーフコンソメなど日替わり。顆粒のだしを入れない時もある。ものすごく薄味だ。ある日、味付けを忘れて食べたら、具材の味だけでも美味しく、それで良いのではないかと思った。 そして、「賞味期限切れを恥じと思え」と冷蔵庫に貼り紙をした。一人暮らしだと使い切れない調味料は買わないことにした。しかし、チューブ入りのわさびは常備している。これは年金暮らしにはかかせない。温かいご飯にわさびを少しつけて食べると、寿司を食べたような気になることを発見したのである。 そんな料理を連日食べているとどうなるかというと、外食で和食以外を食べると味が濃すぎて、美味しいと感じられなくなり、家で食べようとなり節約にもなる。 しかし、どうしてもやめられない外食がある。ソフトクリームだ。お気に入りの店もあり、こればかりはやめられない。どうしてこんなに美味しいものを人類は作り出してしまったのか、と思っている。
しろぼしマーサ
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