【ボートレース】上瀧和則が電撃引退、今村暢孝が4か月の出場停止処分 / ボート界8月の重大ニュース
・史上5人目の快挙 西島義則が3000勝 ・上瀧和則が電撃引退 ・吉田裕平が地元常滑で完全V ・尼崎で3連単歴代4位の63万円! ・8月の水神祭 ・加藤高史が平和島で周回誤認 ・堀本翔太が9か月、今村暢孝は4か月の出場停止 【表あり】3000勝達成選手の比較・通算勝利ベスト32・生涯獲得賞金ベスト25・3連単高配当ベスト10
史上5人目の快挙 西島義則が3000勝
8月1日の浜名湖マスターズリーグ初日4Rで、西島義則が史上5人目となるデビュー通算3000勝を達成した。内訳はSG149勝、GI678勝、GⅡ77勝、GⅢ154勝、一般戦1942勝。81年11月に宮島でデビューして42年8か月、9313走目での快挙達成。04年1月4日に加藤峻二さんが達成して以来、20年7か月ぶりに3000勝レーサーが誕生した。 西島は大嶋一也さんらと同期の49期で今村豊さんの1期後輩。デビュー戦からいきなり2連勝してその節に3勝。初優出は9か月目、初優勝は3年1か月目、A級昇格は6期目。今村さんのスピード出世には及ばなかったが、大嶋さんと2人、早くから記念に呼ばれていた。しかし、なんといってもFが多すぎて出世が遅れたのは事実。SG初出場は6年目だったが、初優出は15年目、初優勝は16年目だった。 最大の転機は93年戸田クラシックにおける植木通彦さんのモンキーターンでのSG初制覇。テレビで観戦して衝撃を受け、仲良しだった烏野賢太にモンキーの手ほどきを受けると、「インからモンキーで全速ターンをすれば全部勝てる」とイン屋に転向。これが後の快進撃のきっかけとなった。 00年には地元宮島でオーシャンカップ開催が決まったことで大減量に取り組み、6月の下関グラチャン、8月の若松メモリアルと前後のSGまで減量効果で制覇して、野中和夫さんに続く史上2人目のSG3連覇を達成。SGは今村さんと並ぶ7冠、GIは16勝。通算優勝は98回で100Vも目前。SG3連覇の00年には獲得賞金も2億円を突破(2位)するなど、1億円超えは4回。生涯獲得賞金は約20億7800万円で、歴代12位。年間表彰のタイトルは94年に最高勝率、00年にMVPと記者大賞を獲得している。 大親友だった今村さんの引退には「話し相手がいなくなってさみしいね」と話していたが、13年の常滑グラチャンでレース中の事故により脳挫傷、くも膜下出血の重症を負いながらも見事に復活するなど引退する気はさらさらなく、次のターゲットは岡本義則さんの3031勝。来年には神様・倉田栄一さんの3088勝も視野に入るだろう。