ポインセチアのお手入れのコツから来年開花させる方法まで、正しい育て方を専門家が伝授
どこに飾る?
クリスマスパーティーにあわせて一時的に置くのなら、どんな場所でも問題ないけれど、長期的に考える場合は間接的に太陽の光を浴びられるような明るい場所がおすすめだとハンコックはいいます。ただし、暖房が直接当たる場所やすきま風が入る窓の近くは避けましょう。 また、購入時に付属しているアルミホイルやビニールがある場合は、取り外してください。水が多すぎる場合にきちんと排水させるためです。購入した状態から植え替えをする必要はありませんが、そのまま、もっと大きくデコラティブな鉢に埋めると、魅力的なディスプレイが完成します。
水やりの頻度は?
ポインセチアをどこに置くにしても、水やりの目安は、週に1~3度。「湿らせすぎず、乾かしすぎず、鉢の湿度は一定に保ってください」とジェームズ・ドゥーカスはいいます。彼は、セレクタ・ワン・ノース・アメリカのテリトリー・マネージャー。「乾燥しすぎると、葉がしおれ、痛んでしまいます。反対に、あまりに湿っぽいと根に酸素が行き渡らず、植物が根の病気にかかりやすい環境がつくられてしまいます」 水やりのタイミングを見極めるポイントは「重さ」です。「水やりの後に、鉢を持ち上げてください」とドゥーカス。「数日後にもう一度持ち上げて重さを確かめ、どれだけ水が植物に吸い上げられたのか感じるのです」。少し経験を積むと、このやり方に慣れてくるはずです。あるいは、指を7から8cmほど土のなかに入れ、湿り気を確かめてもいいかもしれませんね。 水やりの際は、葉ではなく土に水を与えることを徹底してください。「苞葉や葉に、水が残らないように気をつけましょう。ここは重要です」とドューカスはいい、続けます。「というのも、家のなかの涼しく暗い室内環境で、葉と水を組み合わせると、ボトリティス菌をはじめとする菌類にとって完璧な微気候がつくられてしまうのです」
日当たりについて
ポインセチアも、他の観葉植物と同様に、明るい間接光を好みます。「直接的に太陽光を浴びない涼しい場所に置くと、より長い間ポインセチアの美しさを楽しむことができます」とハンコック。