2年ぶりのセンバツ、19日開幕 開会式や観客、応援を制限
第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。昨年が新型コロナウイルス感染拡大のため中止となり2年ぶりのセンバツ。神戸国際大付(兵庫)―北海(北海道)の開幕試合を皮切りに、13日間(準々決勝、準決勝翌日の休養日を含む)にわたって行われる。18日は同球場で開会式のリハーサルがあり、大会第1日に登場する6校の主将が選手宣誓での動きなどを確認した。 開会式は午前9時から、第1日に登場する6校の選手のみが参加。通常の右翼からの入場行進は行わず、外野に1校2列に整列した状態から、入場行進曲「パプリカ」に合わせて、北海を先頭に北から南の順に1校ずつマウンド方向へ前進する。入場行進に参加しない残り26校については、球場の大型スクリーンで事前に撮影した行進映像を八戸西(青森)を初めに北から順番に流す。例年のような球場内での吹奏楽演奏や合唱は行わない。選手宣誓は仙台育英の島貫丞主将(3年)が担当する。 2年ぶりのセンバツは、新型コロナウイルス感染対策を講じての大会となるため、開会式も規模を縮小して行われるが、リハーサルに参加した下関国際の賀谷勇斗主将(2年)は「甲子園で実際に開会式をやらせてもらえるのは6校だけ。感謝の気持ちがある」と話した。 甲子園球場の収容人数は約4万7000人だが、大会中の観客上限は1試合1万人に設定された。出場校限定となるアルプス席は1チーム1000人を上限に試合ごとに入れ替える。アルプス席ではチアリーダーなどによる応援は可能だが、ブラスバンドの演奏は禁止。出場校は自校や市尼崎(兵庫)の吹奏楽部が録音した音源を使って応援曲を流すことになる。 また、試合後の消毒に時間を要するため、試合間隔も通常より10分多い2時間40分に設定され、グラウンドに出ている選手以外のメンバーには原則マスク着用が求められている。1回戦の勝利チームについては、大会中に再びPCR検査を実施する。出場校からコロナ感染者が発生した場合は緊急対策本部で協議し、大会に参加できなくなった場合は相手校の不戦勝となる。【藤田健志】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。