画面の向こうから"夜の店"の女性が優しく見つめてくれる!? カラオケDAMの"癒やし機能"「本日出勤」の謎に迫る!!
歌唱中は笑顔の女性が手拍子やコメントで、場を盛り上げてくれる。 「精密採点」に夢中になっている間に、新しい機能が導入されていたのか! Oさんが顔を上げ、しみじみとつぶやく。 「『今日はうまく歌えたな』と思えたときに、ホメてもらえるのがうれしい。中には『もっと歌って』的な、ああ、まだお店とお客さまの関係かなっていうコメントもあるけど、時々その一線を越えるような言葉をくれることがある。次はどんなことを言ってくれるのか、もっと聞きたくなる」 Oさん、そんなにさとみさんのことを思って......。 「でもさ」 マイクを握りながらOさんがつぶやく。 「さとみさんを推したいと思っても、どうしたらいいかわからないんだよね。調べても出てこないんだもん」 その言葉が、Y寺の何かに着火した。 数日後、東京・御殿山にある第一興商のビル内のカラオケルームにY寺はいた。相対するのは「本日出勤」プロデューサーの、営業統括本部営業企画部部長・大久保雅宏さんだ。 * * * ――「本日出勤」機能についてですが、あまり宣伝をしていないですよね。気づいたらデンモクに「本日出勤」のボタンが出ていました。押すととても魅力的な女性たちが登場します。これはどういったきっかけでスタートしたんですか。 大久保 カラオケ業界で夜に営業するお店を「ナイト市場」と呼ぶのですが、中でもスナックがコロナ禍で大打撃を受けました。 お客さまの数も減りましたが、一度離れたキャストも別の仕事をしていると(コロナが明けても)店に戻ってこないんですよ。コロナは5類になりましたが、人手不足、特に女性キャスト不足は深刻です。 私自身、スナックが大好きなんですよ。お酒を飲みながら楽しく話をするひととき。何より、カラオケで歌って発散するのは健康にもいい! 中年男性のオアシスともいえる大好きなスナックの苦境を目の当たりにして、「お店を助けたい」「少しでも長く続けてほしい」という気持ちから、今回のプロジェクトを考え、昨年の4月に機能として搭載しました。「本日出勤」の女性でしたら、一年365日、出勤できますから。