来年こそ憧れの「富裕層」に近づきたい!世帯年収が低迷する日本でもお金持ちが増えている理由とは?
今年こそは貯金を増やしたい! と意気込む方は多いでしょう。 資産形成には強い意志が必要ですが、コツコツ続けられる習慣作りが重要になることもあります。 ◆【富裕層のピラミッド図】お金持ちってどのくらいいるの?(出所:野村総合研究所) 筆者は過去に生命保険会社で富裕層相手の相談にも乗ってきましたが、資産1億円以上のお金持ちでも「意外に倹約家」と感じたものです。 資産を作るため、そして守るためには、日々の暮らしにおける考え方や習慣も非常に重要になります。 本記事では、富裕層の定義や日本における割合、そして筆者が見てきた富裕層の共通点などをご紹介します。 2025年にいいスタートを切れるよう、貯金についての意識づくりのきっかけにしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【富裕層の定義】純金融資産1億円以上を保有
「お金持ち」「富裕層」と言っても、明確な定義が決まっているわけではありません。個人の感覚によっても左右されるでしょう。 年収を目安に考えるケースもありますが、ここでは野村総合研究所の調査報告を参考にしてみます。 野村総合研究所によると、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から不動産購入に伴う借入などの負債を差し引いた「純金融資産保有額」が1億円以上である世帯を、富裕層と定義付けています。 ●マス層~超富裕層の定義と世帯数 ・超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円 ・富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円 ・準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円 ・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円 ・マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円 2021年において、富裕層に該当する世帯は148万5000世帯であったとのこと。 実は日本では、2005年~2021年にかけて富裕層の割合が増加傾向にあるのです。 ●保有資産規模と世帯数の推移 2015年~2021年までの富裕層と超富裕層が保有する資産総額の推移は以下のとおりです。 ・2015年:272兆円 ・2017年:299兆円 ・2019年:333兆円 ・2021年:364兆円 その一方、日本の世帯年収の中央値は低迷が続いています。