来年こそ憧れの「富裕層」に近づきたい!世帯年収が低迷する日本でもお金持ちが増えている理由とは?
日本の世帯年収の中央値はいくらか
厚生労働省「国民生活基礎調査」にて、日本の世帯年収の中央値を見ていきます。 2002年の調査では、485万円となりました(平均値は602万円)。 しかし2023の調査になると、世帯年収の中央値は405万円となりました。平均値は524万2000円です。 年収が伸び悩む日本においても物価上昇は進んでおり、さらに税金や社会保険料などの負担を感じる方も少なくないでしょう。 では、このような情勢の中で、なぜ富裕層は増加しているのでしょうか。
日本で「富裕層」が増加しているのはなぜ?考えられる要因
年収が伸び悩む日本においても、富裕層が増え続ける背景にはいくつかの要因が考えられます。 例えば、経済成長によって資産形成が拡大されたことは大きいでしょう。また金融緩和や低金利政策が後押しとなり、 投資や資産運用が容易になったこともあげられます。 もともと富裕層だった方だけでなく、例えばアッパーマス層から準富裕層、そして準富裕層から富裕層…というように、順に繰り上がったケースも多いでしょう。 また、一代で資産を築くというよりも、やはり相続・贈与による資産移転で富裕層の仲間入りを果たす人も多いです。 少子高齢化が進む中で、子ども一人当たりが相続する資産の額も増えています。 何かひとつのきっかけでいきない富裕層になることは滅多にありませんが、さまざまな要因を追い風にして、資産を増やせる方がいたということです。 さらに、これらの資産は守らなければ富裕層であり続けることができません。豪快にお金を使うイメージのある富裕層ですが、意外に倹約家であると感じる姿をいくつも見ていきました。 次章では、筆者が見てきた富裕層に「共通する3つの特徴」について紹介していきます。
資産を減らさない!「富裕層の共通点2つ」とは
筆者が考える「富裕層の共通点」2つは次のとおりです。 ●(1)物事を長期的にプランニングする 将来の金融資産を増やすため、そして今の資産を守り抜くために、常に「先」をみて行動している人が多い印象でした。 物事を長期的な目線で考えるため、目先の損得にはとらわれません。 最終的に自分に利があると判断すると、積極的に先行投資を行います。この姿だけを見ると、「豪快にお金を使っている」と感じるかもしれませんね。 しかし、やみくもにお金を使っているわけではありません。1手先、2手先を読んで「投資」しているのです。 ●(2)時間を大切にする また、富裕層の方は「時間」を無駄にしません。判断材料のひとつに時間があるのです。 例えば「家賃が安く通勤に1時間半かかる」「家賃が高いが通勤は20分」という物件を比べる場合、後者を選ぶ富裕層が多いです。 通勤時間を1年に換算すると、何百時間もの差が生まれることになるため、ここを有意義にするために削減しよう、というマインドになるのです。 一方で、この時間を読書にあてることで有意義に変換する方もいます。この場合は「自己投資」を優先したということですが、いずれもただ単に「安いから」ではなく、付加価値を見出していることになります。