期待の国産原付ミニカー「Lean3」に試乗! コスパと実用性に優れた次世代3輪モビリティの実力とは?【試乗レビュー】
ベンチャー企業「Lean Mobility(リーンモビリティ)」が開発した次世代3輪モビリティ「Lean3(リーンスリー)」に試乗! 維持費や実用面に優れ、注目が高まる「原付ミニカー」規格車両として開発中のこのモデルには、どのような特徴があるのだろうか? 【写真たっぷり】まさに異形、これが次世代3輪モビリティLean3だ!(全33枚)
街乗りの可能性を広げてくれる原付ミニカー
2024年10月に開催された、先進車両が集まるイベント「ジャパンモビリティショー ビズウィーク2024」の会場で一際注目を集めていたモビリティがある。それがトヨタ自動車出身の谷中壯弘(あきひろ)氏が立ち上げたベンチャー企業「リーンモビリティ」が開発中の「Lean3」だ。このモデルはフロント2輪・リア1輪の3輪車両で、近未来を感じさせるスタイリングと、独自の制御システム「アクティブ・リーン・システム」を搭載していることが大きな特徴だ。 Lean3の車両規格は“原付ミニカー”扱いで、最高速度60km/hで走行できる。また車検や車庫証明は不要で、税金なども原動機付自転車並なので、通常のクルマよりもグッと維持費を抑えることが可能だ。運転には普通自動車免許が必要だが、原付一種のような走行ルールがないため、通常のクルマのように走れることもメリットだ。 このモデルについて代表の谷中氏は「昨今は各地で都市化が進み、人口が集中したことで短距離や少人数移動が多くなり、通常のクルマと小型のクルマをミックスして使うことが必要であると考えます。また、クルマ自体が動いているよりも停まっていることが多いことから、“置いておく性能”を高める必要もあると考えました。そこでサイズダウンを行い、全幅970mmにしたことで通常の駐車場スペースに2台分を停められよう設計しました。これにより、クルマを維持する上でコストのかかる駐車費用を抑えられます。 もちろん運転に関しても通常のクルマに乗る感覚を意識しながら開発を進めています。曲がる際に車体は傾きますが、独自の機構によって転倒を防いでいるので、誰もが安心して乗ることができるようになっています」と語る。