40代から要注意!?男性だけじゃない「加齢臭」対策4選【薬剤師に聞いてみた】|美ST
暑くなってきてなにかとニオイが気になる季節ですが、一方で自分ではなかなか気がつきにくいのが「加齢臭」です。実はあなたも気がついていないだけでニオっているかも…!?今回は、女性の加齢臭の特徴や原因、そして、加齢臭の防止対策を紹介します。
1.加齢臭が発生しやすい6つの箇所って?
加齢臭とは油が酸化したもので、脂と青臭さの混ざった臭いがします。この臭いは汗とは異なり、モワッと漂うのが特徴です。ツンと臭うタイプではないため、本人が加齢臭に気づきにくい点が厄介なところ。加齢臭は男性が持つイメージが強いかもしれませんが、実は年齢を重ねるにつれ女性も加齢臭を放つようになります。 さらに女性の加齢臭の方が男性よりも長期間続くとも言われているのです。男性は加齢とともに皮脂量が減少していきますが、女性は年齢を重ねると皮脂量が増加していきます。このため、女性の方が加齢臭の発生期間が長いと考えられているのです。 加齢臭は皮脂の分泌量が多い場所から発生し、特に注意すべき場所は下記の6箇所です。 □頭皮 □背中 □お腹 □脇 □耳の後ろや裏 □首の後ろ このうち最も皮脂の分泌量が多いのは頭皮。フケなど常在菌のエサも豊富にあり臭いが発生しやすい環境が整っています。
2.なぜ年齢を重ねると加齢臭が出てくるの?
独特な加齢臭の原因は、皮脂に含まれるノネナールという物質。ノネナールは、皮脂に含まれる「パルミトレイン酸」と、体内で活性酸素が脂質を酸化させた「過酸化脂質」が結びつき、皮膚に存在する細菌によって酸化されたり分解されたりすることによって発生します。 脂肪酸の一種であるパルミトレイン酸は、若い人の皮脂にはほとんど含まれておらず、加齢によって増えていくと考えられています。さらに、加齢によって抗酸化力が低下し過酸化脂質も増えやすくなるため、年齢を重ねるごとにノネナールが生成されやすくなってしまうのです。 女性の場合、更年期を迎え女性ホルモンの分泌量が減少し始めると、加齢臭が強くなることがあります。女性ホルモンには皮脂の分泌や酸化を抑える作用がありますが、女性ホルモンの分泌量が減ることで相対的に男性ホルモンの量が徐々に優位になり、皮脂量の増加や酸化が進みやすくなるからです。女性の場合は30代後半から加齢臭の原因であるノネナールが増え始め、40代になると急激に増加し加齢臭が発生することが多いのです。