アウトドアと日常のボーダーをなくす「グレゴリー」の軽量デイパック「ナノ」シリーズ
機能性があってリーズナブルな製品はないかとアウトドアショップを見て歩くことが習慣になっている。バックパック売り場で近頃とくに目を引くのは「グレゴリー(Gregory)」の「ナノ(Nano)」シリーズだ。
そこでサムソナイト・ジャパン株式会社を訪ね、グレゴリー事業部ブランドディレクターの中島健次郎さんに話を聞いた。
軽量でワンデイ・アクティビティに最適な「進化形デイパック」
「グレゴリー」といえばすぐ思い浮かぶのは、ブランド創業当時から45年以上にわたって多くのユーザーに親しまれているクラシックなディアドロップ型「デイパック」だ。愛用者から高級車の乗り心地に例えられることも多い、背負い心地のいい「バックパック」自体アップデートを経てさりげなく進化しているが、この「ナノ」シリーズは一目見ただけで「進化形」と感じさせる。 「1977年に創業したアウトドアブランド『グレゴリー』の原点というべき『デイパック』は現在も大きな支持を得ているので、継続して生産・販売しています。また一方では目的や用途に対応して進化したさまざまなバッグを取り扱っていますが、中でも汎用性が高く、リーズナブルで、どんな場面でも快適に使っていただけるのが『ナノ』シリーズだといえるでしょう」
クラシックな「デイパック」は容量26リットルだが、「ナノ」シリーズはサイズが多彩で14リットル、16リットル、18リットル、20リットル、24リットル、30リットルが選べる。(他にショルダーバッグ、スリングバッグなどもあり) 「最近はアウトドアや日常のツールが小型化・軽量化して、交通機関も便利になっているので、その日に必要なものをコンパクトに収めてフットワーク軽く行動するのが時代の気分だと思います。ウイークデイの移動からウイークエンドのアクティビティまで、年間365日いつでも相棒として活用できるのが『ナノ』シリーズです」 基本設計には共通する部分が多いので、大は小を兼ねるという考え方なら30リットルか24リットルがおすすめだが、購入者がいちばん多いのは20リットルだという。ジッパーで開閉するタイプに慣れているなら20リットルか18リットルの使い勝手がいいだろう。 持ち歩く物の量にもよるが、より小さいほうがじつはジャストサイズというユーザーも多いのではないだろうか。筆者は16リットルの「ナノ」を使っており、貴重品を収めた小型のショルダーバッグと、折り畳み傘、薄手のジャケット、防災袋(非常食、ヘッドライト、ソーラーバッテリー、コード類、浄水器など)を入れても、まだ少し余裕がある。