日常とアウトドアを行き来する世界的な傾向に寄り添うバックパック

「ナノ16」のヒップベルトは取り外し可能。「ナノ20」などいくつかのタイプはヒップベルトを背面に収納できる仕様

「普段使いの際はヒップベルトを使用しないケースも多いので、『ナノ』シリーズのヒップベルトは簡単に取り外せる仕様や、背面の内側に収納できる仕様になっています。ハイキングやサイクリングなどのアクティビティでヒップベルトを使いたいと思ったら簡単にセットできます」 アウトドアの楽しみ方が最近は多様化して、たとえば山歩きにしても高山の登頂を目指すばかりではなく、低山歩きや麓のトレッキングをするなど、思い立った当日の天候や気分に応じたカジュアルな楽しみ方が広がっている。 「自然が相手の遊びなので、事前にどんなに計画を立てて装備を固めても、いざ出発という段階で天気がよくないと調整が難しいですよね。あえて強行して、不快な思いをしてアウトドアが嫌いになるのはもったいない。ほどほどの装備で可能なワンデイ・アクティビティを、当日の思いつきでフットワークよく楽しむ層が広がっているようです。 日本だけでなくアメリカでも、大型の登山用バックパックを背負ってロング・トレッキングに出るより、手軽な装備でワンデイ・アクティビティを楽しむほうが最近はポピュラーです。自然の中へ入って行くのもいいし、いつでも引き返して構わない。気分次第で街で過ごしてもいい。そういうボーダーレスな楽しみ方で、アウトドアのすそ野が広がっている状況に『ナノ』シリーズは寄り添っています」

「ナノ16」と「ナノ30」は登山用バックパックによくある雨蓋つきのタイプ。雨蓋を開けて、中の2種類のコード（上下）を引くことで開口部を広げたり（＝上のコードを引く）絞ったり（＝下のコードを引く）する仕組み

カジュアルなアウトドアの楽しみ方が広がると、その中からステップアップして本格的なアクティビティに進む人が増えそうだ。そうしたステップを踏むかどうかはともかくとして、これからの季節「ナノ」シリーズで気軽に出かけてはどうだろう。