甲子園ボーイからラクロス選手に?!群馬有数の実力校の指揮官が他競技から教えてもらったこと
とにかく経験をさせて、理解させる。そうやって前橋東は選手たちに技術、知識を習得させていく。このサイクルが上手く回ったから、「3年生は実力がなかったけど、最後の夏は勝負所で活躍する。人としての成長が、最後の夏に結果になった」と夏のベスト8を振り返った。と同時に「選手たちの成長が見られて楽しい」と小暮監督は笑みをこぼした。 その点では新チーム、2年生6人、1年生11人と、総入れ替えになり、経験値は浅い。「1年生に浸透しにくいのは仕方ない」と小暮監督は割り切っている。高草木主将も、「3年生の時にはなかったミスが出てしまうので、まだ大変です」と苦笑い。ただ、「徐々に減っているし、声かけも増えてきた」と成長の手ごたえもある。 来る冬場、先述したように前橋東は、とにかく実戦練習を積む。ここで経験値をしっかりと詰めれば、春以降は見違えるチームになるだろう。しかしあくまで、「強いチームを倒すには、どれだけ相手より考えて野球が出来るかが、大切だと思います」と高草木主将は根底の思考自走の精神を忘れない。 まずは先輩たちが成し遂げたベスト8へ。前橋東の再びの躍進を期待したい。