叶姉妹のおふたりにとって恋愛とは? 人生とは? その回答に目からウロコ
「自分ファーストの人生」
── 今日は叶姉妹さんに取材するということで緊張していたのですが、おふたりの柔らかな雰囲気に緊張がほどけました。 恭子「緊張していたのですね。それはどうしてなのですか?」 ── うまく取材を進行できるかが頭をよぎると、やはり緊張してしまうんです。 恭子「もっと自由にされた方が良い仕事ができると思いますよ。変に緊張ばかりしていると、本当に一番大切な核心的なところを掴み取れない。緊張しながら『絶対にあの蝶々を捕まえよう』と網を下ろしても、その時にはすでに蝶々は飛んでいってしまいますよ。 “気のもちよう”で日常はガラッと変わります。それがどういうことかと言いますと、人生がガラッと変わるということです」 ── 確かに、日常の積み重ねの時間が、結果として人生になるのですよね。 恭子「人生は一瞬一瞬の選択の繰り返し。その一瞬の選択の一つ一つを丁寧に積み重ねることで、ご自身の確信になり、自信に繋がるのだと思います。 わたくしは、その中で失敗しても良いと考えております。なぜならば、人間は失敗をする生き物だから。もっと自由にワイドに生きる、もちろん、責任と覚悟をもって。失敗をおそれるばかりに、何もしないことはとてもこわいことだと思います。 先ほど、今緊張をしているという自覚があると仰いましたね。もっと自由にワイドに生きてみてはいかがでしょう。もちろん、責任と覚悟をもって。そうすると、物事の要が自ずと見えてくる。緩めたり強めたりをできるようになればとても良いのではないか、と思います。 コントロールできてこそ、ご自身の人生ですよね。ご自身の人生だから、ご自身が作り上げる。 わたくしがよく言っておりますのが『勝利は偶然ではない』。スポーツであろうが戦であろうが、素振りを100回している人と1000回している人では形状記憶されるのにかかる時間が違います。日常的な形状記憶をされていくと、それがご自身の人生になると、わたくしは思うのですよ」 ── 自由な心で生きる、“気のもちよう”で自分の人生をコントロールする。名言ですね。緊張しているのとリラックスしているのでは、世界の見え方も違いそうです。叶姉妹のおふたりは、生きている尊い時間の中で自分にとっての大切な部分を慈しんでいるからこそ、その価値観に多くの人が心を打たれるのかもしれません。 後編では「一流の男」「お金」について伺います。
● 叶姉妹(かのうしまい) セレブリティライフスタイルプロデューサー。天才的なプロデュース力と類いまれなセンス、ハイパーゴージャスなボディを持ち、老若男女問わず長年、圧倒的な支持を得る。
撮影/大川直人 ヘアメイク/堀江里美(叶 美香) 取材・文/木村千鶴 編集/岸澤美希(Web LEON)