秋の山を楽しめるトレランのベストシーズンが到来!
山の中を走るトレイルランニング(トレイルラン)が近年、人気を集めている。同じ長距離競技でも舗装路でのマラソンとは異なり、石や木の根っこなどが横たわる山道が舞台。アップダウンも激しく過酷だが、自然の中を駆ける達成感は半端なく、各地で盛んに大会が行われている。11月には埼玉県で注目のレースが開催される。持久系スポーツと親和性の高い製品を持つスポンサーや地元自治体などを巻き込み、地域の活性化や観光に寄与。レースの立ち上げには世界的クライマーの影響が見え隠れし、楽しむことを志向する画期的な大会だ。
招待選手にはあの人も
名称は「FunTrails Round 秩父&奥武蔵」で、11月16日(土)~17日(日)に埼玉県秩父市を拠点に開かれる。2015年に始まり、今年が第10回の記念大会。三つのカテゴリーに分かれており、FTR100MILE(162km)とFTR100K(105km)はともに、参加条件が20歳以上でレースの制限時間は32時間。FTR50K(54km)は高校生を除く18歳以上で、制限時間は12時間となっている。 9月には東京・神田のスポーツショップで事前イベントが行われ、コース設計者でトレイルラン団体「FunTrails」の奥宮俊祐代表と一般ランナーとのトーク企画が繰り広げられた。奥宮代表は「わくわくすること」や「イメージトレーニング」といった心構えから、コースの攻略ポイントや装備、レース中の夜間対策など実践的なアドバイスを伝授。同時に地域の人たちや運営ボランティアへの配慮にも言及し、参加者と地元住民が一体となって楽しめる大会にするとの並々ならぬ意欲も示した。 大会前日の11月15日(金)の17時からは「カーボローディングパーティ祭」と称される前夜祭が開催され、地元秩父の名産を用いつつ、翌日のレースのエネルギーに直結するような料理が振る舞われる予定。レース本番前から祝祭感に包まれそうだ。FTR50Kに招待選手として出場するタレントの井上咲楽さんは大会フェイスブックに「たくさんの方からFTR秩父は魅力的だよ~!と教えていただいていたので、走らせていただけることになってとってもうれしいです」とのコメントを寄せた。